縷々のつぶやき

昭和11年創業!岩喜蓄音機店の3代目店主。現在は、LURU MUSICとして、CDショップ、音楽ホール、音楽制作、音楽イベントなどの企画運営を通じて、地域から世界を楽しくすることを日々楽しんでいます。旧:演歌商店のつぶやき。

小谷臣香 ピアノ・リサイタル

小谷臣香 ピアノ・リサイタル
ピアニスト 小谷臣香
陽の差し込みが日に日に強くなり、いよいよ夏本番です。来週7月17日(月)海の日の午後2時より、和歌山県立図書館二階メディア・アート・ホールに於いて、「小谷臣香ピアノリサイタル」を開催させていただきます。和歌山を中心に演奏をしている仲間と2018年から開催している、地元演奏家シリーズ「クラシックなひととき♪コンサート」の第6回目としてリサイタルの機会をいただきました。

長らく色々な催しが延期や中止になり、思いがけずひとりでピアノをさらう時間が増えたことで、初めて触れる作品やあらためて魅力に気づく作品が多くありました。近い将来演奏会で弾きたい、という思いで少しずつ弾き進めてきたものをこうして披露できることになり、とても嬉しく思っております。

今回の演目の前半は、モーツァルトの「ピアノソナタ第12番」とベートーヴェンの「創作主題による32の変奏曲」。かつて音楽は教会や王侯貴族のためのものでしたが、市民のための音楽へと時代が動いたことで、わかりやすく口ずさめるようなメロディーがたくさん生まれました。いずれも親しみやすい作品で、私の大好きな作曲家です。

後半は、民族的な踊りを歌を基調に置いた作品を選びました。管弦楽吹奏楽などにも編曲されて広く知られているバルトークの「ルーマニア民俗舞曲」は、トランシルヴァニア地方の踊りを取り入れています。ヒナステラの「3つのアルゼンチン舞曲」はトレードマークのギターの音列が出てくる個性豊かな作品です。ショパンの「ワルツ」は耳にする機会の多い有名な作品です。同じくショパンの「舟歌」はヴェネツィアのゴンドラ漕ぎの歌に由来します。作曲家が生まれ育ったそれぞれの地域の、特徴あふれる作品を楽しんでいただければと思います。

和歌山で生まれ育ち、現在活動の拠点である地元で開催できる喜びを胸に演奏したいと思っております。皆様のお越しをお待ちしております。

プロフィール:小谷臣香
和歌山市生まれ。大阪音楽大学音楽学部卒業。和歌山県新人演奏会をはじめ演奏会多数出演。堺ピアノコンクール銅賞受賞。ひとときコンサート実行委員会メンバー。