とらふすクラシック・２６２
菊池洋子 バッハ ゴルドベルク変奏曲
ハイレゾ×バイノーラル配信で
LURU HALL 支配人 田口雄基
７月３１日に、人気のピアニスト・菊池洋子さんをお迎えして「ゴルドベルク変奏曲」の全曲演奏会が行われます。高い演奏技術が求められる作品でありながら、その心地よさから「眠るための音楽」とも評されるリラクゼーション・クラシックの名曲として良く知られています。
「ゴルドベルク変奏曲」は、１８世紀初頭、不眠症に悩むドイツのカイザーリンク伯爵のために「眠れない夜を明るく穏やかに過ごせるような曲」としてJ.S.バッハが作曲しました。伯爵は、チェンバロ奏者のゴルトベルクを控えの間に呼び、演奏させては眠れない夜を過ごすのが常だったといわれています。
この曲をライフワークとして取り組むという菊池洋子さん。その生演奏を響きの良いコンパクトな会場でお聴きいただけるのは至福の一時ですが、今回のライブ配信には、民間のコンサートホールでは初導入となる、特別なしくみが採用されています。
ライブ配信の音を聞いていると疲れるという声も聞かれます。その理由は、複数のマイクから疑似的に再現された音を、脳が再解釈するために負担がかかること。そして、音声信号が、会場の配信機器と、インターネット上のサーバーと２回にわたり圧縮変換されるため、高い周波数の信号が歪むことなどが挙げられます。
LURUHALLでは、2020年から、人の耳に自然な聞こえ方を再現するバイノーラル録音の配信が行われ、自然な空間の広がりや、アーティストの微細な気配まで感じ取れると高評価をいただいています。さらに今回、ＫＯＲＧ社の開発した業界史上最高音質のライブ配信技術「Live Extreme」を採用、音声劣化のないハイレゾ音質で、会場の音をお客様の耳まで直接、お届けできるようになりました。
耳に心地よい、自然な音の広がり。菊池洋子さんの「ゴルドベルク変奏曲」をお楽しみください。問合せ：ＬＵＲＵＨＡＬＬ（073-457-1022）、ＱＲコードからも申し込めます。
プロフィール
１９８６年、岐阜県生まれ。MUSIC ENGINEER、空間録音家。２０１２年より、音楽の新しいカタチ、バイノーラル録音で時空を超え、繋がる歓びを追求するANIMA ―魂を繋ぐ音― 主宰。
