とらふすクラシック・２４８
最高のオペラ映画「椿姫」特別上映会
２年前、コロナ禍が始まったころ、びわ湖ホールが１億６千万円の制作費をかけたオペラ「神々の黄昏」を、無観客上演をし話題になりました。かくも巨額の制作費のかかるオペラを、普及させようと、世界中でいろんな試みが行なわれています。
なかでも、世界三大歌劇場の１つ、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場（通称：MET）で上演されるオペラを、日本各地の映画館で上映するMETライブビューイングは良く知られています。今シーズンも、「トゥーランドット」など１０本の演目が行なわれます。ただ残念なことに、和歌山ではライブビューイングする映画館がなく、大阪、神戸、京都まで出向かねばなりません。
そういう状況の中、和歌山城ホールで、伏虎シネオペラの会が主催する、オペラ映画「椿姫」の特別上映会のチラシをみて驚きました。同会にきいてみますと、新しいホールに相応しいエンターテインメントをと企画されたようです。そして、その主催者さんは、京都の映画関係者のようですが、このホールが建っている元伏虎中学校の卒業生ときいて、大いに驚き、嬉しく思いました。
今回の上映は、ライブビューイングでなく１９８２年のイタリア映画。アカデミー賞の美術賞、衣装デザイン賞にノミネートなど受賞多数。世界中で最も人気のあるオペラ「椿姫」の、最も素晴らしい映画化作品として、知られる名作です。
演奏は、メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団。出演は、美貌で人気を集めたソプラノのテレサ・ストラータス、三大テノールとして広く知られるプラシド・ドミンゴ、そして、ボリショイ・バレエのプリンシパルとプリマ、ワシーリエフ＆マクシーモワが超絶技巧のダンスを見せるシーンも見逃せません。
この大画面で日本語字幕付の特別上映会は、４月２２日（金）午後２時３０分、和歌山城ホール小ホール、チケットは前売：２５００円、当日２８００円。問合は、伏虎シネオペラの会（080-3764-8811）まで
