とらふすクラシック・299。
マリア・カラス 伝説のオペラ座ライブ
クラシックホールとしての響きを備えた和歌山城ホール小ホール。そのホールの特性を活かそうと始まった”伏虎シネマオペラの会”の上映会は、「椿姫」「イル・ヴォ-ロ with プラシド・ドミンゴ」に続き、4月で3回目を迎えます。
そして、今回の上映作品は、「マリア・カラス 伝説のオペラ座ライブ」。史上最高の歌姫として、世界中の注目を集めていたマリア・カラスの絶頂期、1958年12月19日のパリ・オペラ座のガラ・コンサートの全てを撮影したライブ映像。現存する彼女のアーカイブ映像の中で最も完全なかたちで絶頂期の姿をとらえた貴重な映像が、リマスター音声でスクリーンによみがえります。
前半はベッリーニの「ノルマ」やヴェルディの「イル・トロヴァトーレ」、ロッシーニの「セビリャの理髪師」など、カラスの得意とするアリアが盛りこまれたコンサート形式。そして後半は、彼女の当たり役として知られるプッチーニの「トスカ」から、第2幕を名バリトンのティト・ゴッビらの豪華共演で舞台上演したものです。数あるソプラノの名アリアの中でも人気が特に高く、そして、やはりカラスで聴きたい「歌に生き、愛に生き」が印象に残ります。ジョルジュ・セバスティアン指揮、パリ・オペラ座国立劇場管弦楽団/合唱団、映像監督:ロジェ・ベナムー。
オペラ座の客席には、当時のフランス大統領はじめ、ブリジッド・バルドー、エリーザベト・シュヴァルツコップ、ジュリエット・グレコ、イブ・モンタン、チャーリー・チャップリン、ジャン・コクトーなど、セレブが並び、カラスが身につけている豪華な装飾品も大きな見どころ。スクリーンでゴージャスなオペラ体験ができてしまいます。
この上映会は、4月21日(金)午後2時30分開演、会場は、和歌山城ホール小ホール。入場料は、前売2500円、当日2800円、全席自由席、未就学児の入場不可。問い合わせは、伏虎シネオペラの会(0120-778-237)まで