本日付け。とらふすクラシック・３０。
いよいよ公開！紀州徳川の音楽の至宝！
和歌山ライブの歩き方 岩橋和廣
１１月３日は文化の日です。音楽文化のレコードの日でもあります。”とらふすクラシック”というコラムをはじめるきっかけとなった虎伏城（和歌山城）。紀州徳川家16代当主であった徳川頼定候が集めた世界的な音楽資料”南葵音楽文庫”が、この12月3日から和歌山県立図書館で順次公開されます。
頼定候は、幼少の頃から音楽に興味を持ち、英国留学のケンブリッジ大学で音楽を専攻、欧州の音楽文化を学びます。帰国後、東京麻布に日本で初めての音楽専用ホール”南葵楽堂”を建て、音楽専門図書館も併設します。その所蔵のコレクションが、南葵音楽文庫です。
莫大な私財を投じて集めた同文庫は楽譜など約２万点におよび、貴重な資料群「カミングス・コレクション」はじめ、ベートーヴェンやリストなど大作曲家の自筆楽譜などが含まれています。近年、読売日本交響楽団が所有されていましたが、今般和歌山県に寄託され、里帰りしたのです。
１２月３日（日）１４時より、和歌山県立図書館で、公開記念講演と演奏会が行われます。講演は南葵音楽文庫に宿る「魂」と題して、同文庫の研究と保存に尽力されてきた慶応義塾大学名誉教授の美山良夫さん。演奏会は、県立図書館音楽監督の澤 和樹さんら３組のご夫婦による日韓フレンドシップ・コンサート。プログラムは、モーツァルトの「 クラリネット五重奏曲イ長調 K.581」、ドヴォルザークの「ピアノ五重奏曲第2番イ長調 Op. 81」などです。
参加は無料ですが、往復はがきの申込みが要ります。１．氏名（フリガナ）２．電話番号３．演奏会の日時４．特記事項 宛先：641-0051 和歌山市西高松一丁目7−38 和歌山県立図書館文化情報センター１２月３日、講演会演奏会係（申込は１人１回限、1回で2名可）多数の場合抽選で通知されます。問合せ：和歌山県立図書館文化情報センター（073-436-9530）締切は11月3日（金）です！
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