とらふすクラシック・210
ソプラノ歌手・深川和美
世界を旅する歌たち~キャバレッツ
ソプラノ歌手・深川和美さんが 「世界を旅する歌たち~キャバレッツ」というコンサートを行います。このコンサートは、大好きな旅行に行けないコロナ禍の中、歌で世界を巡って、旅の気分を満喫しましょう!と、深川さんが、息のあった鶴来正基さんのピアノ伴奏にのせ、日本語と現地の言葉で歌うステージです。
「キャバレッツ」という言葉は、深川さんの作り出した歌の世界を表す造語です。文壇酒場、そう、孤独を癒やしに夜な夜な現れる作家たちと艶然としたマダムたちが織り成す空間のようなものらしい。.深川さんは、京都市立芸術大学音楽学部のころ、サウンドアートや民族音楽を研究する中川真さんのエリック・サティ論に魅せられます。そして卒業後にフランスに遊学、酒場での演奏活動をしていた作曲家・サティのシャンソンとも環境音楽ともつかない世界観を「キャバレッツ」と自ら名付けて、歌のステージを重ねているのです。
深川さんは神戸生まれ。小粋でハイカラな歌とお喋りは、クラシックのソプラノ歌手の域を超えています。全国各地で公演し、「題名のない音楽会」「ラジオ深夜便」などテレビやラジオにも多く出演、NHK Eテレの「シャキーン!」オープニング曲も歌唱しています。主宰する「童謡サロン」では、オリジナリティあふれるアレンジで、美しい日本語を紡ぎます。
今回のプログラムは、北原白秋や中山晋平の日本のうた、日系ハワイアンやブラジリアンにフォルクローレ、イギリスの伝統歌「スカボロー・フェア」、ドイツの愛唱歌「忘れな草」、イタリア歌曲にサティやプーランクの歌たちとまさに世界を一周する歌の旅です。
コンサートは、6月20日(日)15時から、会場は、和歌山市狐島のLURUHALL。会場チケットは3500円(限定20席、フリードリンク付)、配信チケットは1600円(1週間アーカイブ付)。問合は同ホール(073-457-1022)、WEBはQRコードから。