縷々のつぶやき

昭和11年創業!岩喜蓄音機店の3代目店主。現在は、LURU MUSICとして、CDショップ、音楽ホール、音楽制作、音楽イベントなどの企画運営を通じて、地域から世界を楽しくすることを日々楽しんでいます。旧:演歌商店のつぶやき。

作詞家・松本隆のクラシックを歌う

とらふすクラシック・227
作詞家・松本隆のクラシックを歌う
   ソプラノ歌手 深川和美
かつて、アルバムで聞いていた時の音楽は、擦り込まれ方が今とは違う。曲間の秒数まで完全に身体が覚えている。 大好きな曲は耳コピし、歌詞をルーズリーフに色ペンで書き写していた。高校に入って「歌詞が好きなので歌をしたい」と、ピアノの先生に歌の先生を紹介してもらった。その先生はクラシックの歌手だった。いつになったらユーミンや好きな歌謡曲を歌わせてくれるのかと思いながら声楽のレッスンを受けていた。そして気がついたら京都芸術大学声楽科に入学して、違うジャンルに入ってしまったのだとはじめて知ったという、、、。

さてそんな中、一番歌詞を書き写していた作詞家は、「木綿のハンカチーフ」などで知られる松本隆さんがダントツでした。いまだに不思議な出来事だと思っているのが、夫が経営する神戸トアロードの喫茶店「木馬」にふっと来られたのです。小さい頃からルーズリーフに書き綴っていたお名前、そのご本人が目の前に現れたのです、そしてシューベルト三大歌曲集の現代日本語訳を、26年にわたり手がけられ、全音から出版されいることを知りました。

今回は、ヘンデル「涙のアリア」などの日本語訳詞楽曲、そしてバッハのカンタータ第140番、モーツァルトのピアノ協奏曲第23番、ベートーベンのピアノ・ソナタ「悲愴」第2楽章など、器楽曲に日本語の歌詞がつけられた楽曲を歌います。クラシック系のソプラノ歌手が歌う松本隆作品、今までにない歌世界をお届けしたい!

そして、今回一緒に演奏するのは、京芸の同級生。バイオリンの西村泳子さんとピアノの岩崎智早さん、「ラロ」というユニットを組んで演奏活動を20年以上続けているとは、これまた不思議なご縁です。

演奏会は、10月24日(日)15時から、会場はLURUHALL。会場チケット3500円(フリーソフトドリンク)25席、配信チケット1600円(1ヵ月アーカイブ視聴可)問合せ同ホール(073・457・1022)。

深川 和美 ソプラノ
神戸生まれ。京都市立芸術大学音楽学部声楽専修卒業。1999年神戸市文化奨励賞を受賞。「深川和美の童謡サロン」主宰。’07年よりNHKEテレ「シャキーン!」オープニング曲歌唱。