わかやま新報
とらふすクラシック・385
祝!きたにエンターテイメント
~ニューイヤーコンサート
いろんなことの多かった2024年もあとわずか、希望に満ちた新しい年がやってきます。南葵音楽文庫の里がえりを機に始まった本コラムは、来年3月に400回を数え、記念するコンサートが、和歌山城ホールで開かれます。また、私どものLURUHALLは、オープン以来9年目の春を迎え、10年の節目を挟んで3年がかり、6回のシリーズでショパンの人生も辿りながら旅をしていく演奏会を5月にスタートさせます。いずれも、改めて詳しく紹介させていただきます。
さて、LURUHALLの新年最初のコンサートは、1月4日の「祝!きたにエンターテイメント~ニューイヤーコンサート」。クラシック音楽を、極上のエンターテイメントとして、多様な活動を続ける木谷悦也さんのファミリー・コンサートです。ピアノバーを経営しながら、店のグランドピアノで夜を徹して練習し、演奏活動を続ける生活にピリオドを打ち、還暦を迎える年に、新たな覚悟で音楽活動に専念する、いわば旗揚げのコンサートなのです。
木谷さんは。音楽大学ピアノ科を首席で卒業、その後約10年、ヨーロッパで活動を重ねています。それらのキャリアから、実に多彩な、作曲や編曲もする音楽家として帰国。和歌山に戻ってからも、クラシックのフルオーケストラを編曲・指揮し、ミュージカルを書き上げ、演劇の舞台音楽の即興演奏、演歌は作曲しカラオケ配信されています。
今回の新年コンサートでは、ベートーヴェンのピアノソナタ第14番「月光」や自作の「さくらさくら変奏曲」などで初春を祝います。また、奥さまの宝子さんは、ナチュラルヴォイスのピアノ弾き語り・シンガーソングライター。南部の梅林からイメージされた「春告花」などで癒やしの歌声を披露されるでしょう。そして、まもなく11歳になる木谷紳之介さん。両親の伴奏で美空ひばさんなどの「昭和歌謡メドレー」を熱唱。最近では、何度もテレビの全国放送に出演、ファミリーでは一番人気とか。まさにエンターテイメントな新春コンサートです。