縷々のつぶやき

昭和11年創業!岩喜蓄音機店の3代目店主。現在は、LURU MUSICとして、CDショップ、音楽ホール、音楽制作、音楽イベントなどの企画運営を通じて、地域から世界を楽しくすることを日々楽しんでいます。旧:演歌商店のつぶやき。

モーツァルトオペラ「ドン・ジョバンニ」をスペクタクルに演劇化

とらふすクラシック・341

モーツァルトオペラ「ドン・ジョバンニ」を
   スペクタクルに演劇化
      劇団ZERO 代表 島田 忠

モーツァルトによる屈指の人気オペラ「ドン・ジョバンニ」を演劇化して劇団ZEROが上演いたします。劇団ZEROでは、紀の国女王伝説「名草姫」や有吉佐和子原作の「三婆」と名曲名演を使用した話題作の上演を重ねていますが、今回の作品は、昨年度の「恋人たちの学校」に続いて、モーツァルト4大オペラのひとつ「ドン・ジョバンニ」を原作に、脚色したスペクタクルな舞台に仕上げています。

この作品は、モーツァルトが17877年に作曲したオペラで、台本は「恋人たちの学校」と同じダ・ポンテの名コンビです。「ドン・ジョバンニ」はスペインの伝説のプレイボーイの物語で、ダ・ポンテは、ベルターティの「ドン・ジョバンニまたは石の客」やモリエールの「ドン・ジュアン」を参考にしたもので、ドラマチックでスピーディな展開は、観るものをハラハラドキドキさせる悲喜劇エンターテイメントです。

舞台を創作するにあたって、近年、ますます音楽の重要性は高くなっています。音楽は、場面の情景や登場人物の感情表現は時として瞬時に表現でき、舞台全体のイメージそのものを決めることになると思います。舞台の成功は、すばらしい音楽との出会いがあるかどうかにかかっているといっても過言ではないと思います。

今回の演劇化では、村娘とドン・ジョヴァンニが踊るコントルダンスはじめ、使用音楽はすべてモーツァルトの作品を使用しています。そして、公演会場の和歌山城ホールは格別に音響効果の素晴らしいホールです。珠玉の名曲が響きわたる演劇舞台を是非、皆様に体感していただきたいと思います。

劇団ZERO「ドン・ジョバンニ」は、脚本・演出・主演:島田忠、音楽監修:島田万里子。公演は3月2日(土)午後5時より。会場は、和歌山城ホール大ホール、入場料は、前売り2千円(当日は5百円増)。チケットは、同ホールなど各プレイガイドで、好評発売中です。問合せは、090-1481-0941まで。

プロフィール 島田 忠
劇団ZERO代表。1989年、劇団を結成。以来、日々、夢と感動を与える舞台創りに挑戦。大桑文化奨励賞受賞。劇団は、和歌山市文化奨励賞、和歌山県文化奨励賞受賞。