縷々のつぶやき

昭和11年創業!岩喜蓄音機店の3代目店主。現在は、LURU MUSICとして、CDショップ、音楽ホール、音楽制作、音楽イベントなどの企画運営を通じて、地域から世界を楽しくすることを日々楽しんでいます。旧:演歌商店のつぶやき。

ふるさとの民話を新作オペラに込めて!

とらふすクラシック・322。

ふるさとの民話を新作オペラに込めて!
  紀州の民話をオペラに実行委員会 委員長 杉山みかん

第7回紀州の民話をオペラに公演、音楽劇「紀州のタヌキと四国のキツネのとんでも国替え物語」を、11月3日(金・祝)午後2時より、和歌山城ホール大ホールで開催します。主催する紀州の民話をオペラに実行委員会は、2015年に発足してから、ふるさと和歌山のわらべ歌の採譜や民話の発掘に力を注いできました。

採譜採集した民話を座付作家の杉山みかんが脚本化し、作曲家にバトンパス! 完成した音楽劇を和歌山ゆかりの声楽家と共に初演、またご当地での再演を続けています。2016年の旗揚げ公演音楽劇「住蛇が池の花嫁~岩出市~」は、岩出市教育委員会からの委嘱作品で、和歌山大学名誉教授の森川隆之先生が作曲されました。再演は6回を数えます。

今回の作品「紀州のタヌキと四国のキツネのとんでも国替え物語」は、2018年の音楽劇龍神村伝説「恋小袖の瀧」、2021年のミュージカル 「KOUME」に続く4作目です。愛媛の民話「二人奥方」をモチーフに、時を同じくしての惨劇、 秀吉の紀州攻めに焼け野原となった加太浦を舞台に求めまし た。 そこで繰り広げられる伽陀寺の宗助狸と四国を追われた姫狐おこんの国取り合戦。仲裁役は、四国霊山石鎚山の大天狗法起坊!第2幕序曲に続いての杵屋多佳とかしくの会による長唄「浮世噺 狸」の妙技と狸と狐の攻防ダンスは必見です。人間の引き起こした争いに翻弄される動物たちの泣き笑いに、 世界平和への思いを感じ取っていただけたら幸いでございま す。紹介が後になりましたが、加太春日神社の海老祭りから向丁獅子舞の演舞披露、ロビーでは、洋画家中尾安希氏の「加太の子守歌」の書画色紙の展示もございます。オペラと共にお楽しみ くださいませ。ご来場お待ちしております。

チケットは、前売3500円、当日4000円、学生1500円。和歌山城ホール、県民文化会館で発売中です。お問合せは、事務局(090-8521-8563)まで。

プロフィール
脚本家。本名、堤 敦子。京都市生まれ、和歌山市在住。向陽高校、国立音楽大学声楽科卒業。第 7回新・波の会日本歌曲コンクール第1位並びに四家文子賞受賞。2011 年文芸社選定図書、脚本集「横浜はじめて物語」出版。根来の子守唄保存会、小梅日記を楽しむ会会員。