とらふすクラシック・199。
新しい響き!図書館のデイタイム・コンサート
和歌山県立図書館2Fのメディア・アート・ホール(以下Mah!)の音響改修工事がおわり、関係者にその響きが披露されました。東京からの音響設計チームによる現地音響測定も兼ねて行なわれたのですが、従来とまったく別物のような、音楽ホールらしい響きに、参加した関係者は驚きと嬉しさの声を 禁じ得ませんでした。
天井反射板と背面反射板の設置により、高音がきらびやかになり、さらにステージ床の補強により、低音が豊かに響くようになったようです。その結果、反射音と直接音がバランスよく客席に届くようになったのでしょう。そして、「演奏者に、自身の音が正しく伝わるようにしたい」と言う音響設計スタッフの誇らしげな言葉が印象的でした。
音響改修を終えたMah!は、4月からオープンとなり、4月2日(金)12時から「デイタイム・コンサート」が開催されます。毎月第1金曜日の恒例「エントランスコンサート」が、コロナ禍と改修工事の為、しばらくお休みしていましたが、「デイタイム・コンサート」と名前もあらたに再開されることになりました。
今回の演奏者は、クラリネットの南方美穂さんとピアノの中川千絵さん。南方さんは、帝塚山学院高等学校音楽コース、同志社女子大学学芸学部音楽学科演奏専攻卒業。第42回和歌山県新人演奏会にて奨励賞受賞。現在は、和歌山を中心に演奏活動を行いながら、ベル音楽サロンクラリネット講師として後進の指導を行っています。
プログラムは、フランスの作曲家・サン=サーンスのクラリネットソナタOp.167とゴトコフスキーのクラリネット協奏曲から第3楽章です。サン=サーンスのソナタは、モーツァルトのクラリネット協奏曲と並んでクラリネットの人気曲。また、ゴトコフスキーはクラリネットでもマイナーな曲で、中々聞き応えのある作品です。