とらふすクラシック・３０７。
新進気鋭のバイオリニスト・澤亜樹さんを迎えて
毎週木曜に掲載される本コラム「とらふすクラシック」連載３００回記念寄付コンサートが、今週の土曜日、１７日の午後２時から、和歌山市の県立図書館メディア・アート・ホールで開かれます。スペシャルゲストに、新進気鋭のバイオリニスト・澤亜樹さん（写真、藝大フィルハーモニア管弦楽団コンサートマスター）を迎え、和歌山ゆかりのアーティストたちと、誰もが親しむ人気曲から、マニアックな楽曲まで多彩なクラシックを奏でます。
「とらふすクラシック」は、紀州徳川家第１６代当主・徳川頼貞候の西洋音楽コレクション「南葵音楽文庫」が県立図書館に、里帰りしたのを機に始まりました。今回のコンサートは、より多くの皆さまが音楽に親しみ、南葵音楽文庫を知ってもらおうと、同文庫ゆかりの楽曲とお話しで構成され、その収益は同文庫に寄付されます。
澤さんは、東京藝大音楽学部、英国王立音楽院を首席で卒業し、同藝大修士課程修了。パリ国際バッハコンクール・バイオリン部門２位、青山音楽賞新人賞など多数受賞、父で和歌山市出身のバイオリニスト・澤和樹さんと共演し、ＣＤアルバム「日本のこころ」などを発表しています。
このコンサートをプロデュースするピアニスト・宮下直子さんと、プロコフィエフ作曲のバイオリンソナタ第２番を共演します。プロコフィエフは頼貞候と親交があり、１９１８年の来日の際には、頼貞候の自宅を訪れ、音楽について多く語り合ったとされています。この曲のほかに、クライスラーやエルガーの小品なども演奏されます。詳細はＱＲコードからご覧ください。
チケットは前売り３０００円、当日３５００円。県民文化会館、和歌山城ホール、ＬＵＲＵＭＵＳＩＣ（和歌山市狐島）で取り扱い中。当日券も発売されます。問合は実行委（０７３・４５７・１０１１）まで。
明日１６日（金）午前１０時３０分から、和歌山放送ラジオに、澤亜樹さんが生出演、コンサートについてお話される予定です。是非、お聞きください。
