縷々のつぶやき

昭和11年創業!岩喜蓄音機店の3代目店主。現在は、LURU MUSICとして、CDショップ、音楽ホール、音楽制作、音楽イベントなどの企画運営を通じて、地域から世界を楽しくすることを日々楽しんでいます。旧:演歌商店のつぶやき。

金子美香!メゾソプラノ・リサイタル~日本の歌、世界の歌~

とらふすクラシック・281
金子美香!メゾソプラノ・リサイタル~日本の歌、世界の歌~
今日から12月、ウインターシーズンの到来です。第九やクリスマスキャロルなどが街に流れだします。そんな季節にぴったりな金子美香さんのメゾソプラノ・リサイタル~日本の歌、世界の歌~が開催されます。

この秋、東京の新国立劇場で、ヘンデル作曲「ジュリオ・チェーザレ」、ムソルグスキーによる歴史オペラ「ボリス・ゴドゥノフ」と立て続けに、二本の新制作オペラに出演したばかりのメゾソプラノの金子さんがやってくるのです。

金子さんは、山口県生まれ。東京音楽大学を首席で卒業後、同大学院を経てザルツブルグモーツァルテウム音楽院マスタークラスを修了。帰国後、数多くのオペラ、コンサートで活躍を重ねます。2018年夏、ワーグナーで知られる・バイロイト音楽祭で、ドミンゴ指揮オペラ「ワルキューレ」に、日本在住歌手としては初めて、ソリストとして出演、一躍話題となります。そして、そのバイロイトで、観客が難しいといわれるワーグナーの音楽を心から楽しんでいることから、その土地に根付いた音楽の力、言葉の持つ力を感じ、改めて日本を感じる音楽を表現したいと、日本歌曲にも本格的に取り組みだしています。

今回の演奏会の第1部は、日本の歌。パンや甘いものに目がない金子さんらしく、♪お菓子の好きな巴里娘~「お菓子と娘」から始まります。パリの街角のパティスリー、エクレアも登場する西条八十の詩に、橋本国彦が曲をつけた歌で、合唱曲としても知られています。「この道」や「中国地方の子守唄」なども言葉を大切に、丁寧に歌い上げてくれることでしょう。

第2部は、世界の歌。ヘンデルの「オンブラ・マイ・フ」、カルメンより「ハバネラ」などオペラアリアや歌曲たちでメゾの世界を満喫させてくれます。この演奏会は、12月17日(土)14時からLURUHALL、5千円(配信は3千円)。ピアノ伴奏は碇理早さん。問合せは同ホールまで(073-457-1022)