とらふすクラシック・313。
金子美香!メゾソプラノ・リサイタル Vol.2
~日本の歌、世界の歌~
長い梅雨もあけて、いよいよ夏の季節の到来です。そんな折柄に、早くも秋の歌をひっさげて、昨年の12月の公演が大変好評だった金子美香さんのメゾソプラノ・リサイタル Vol.2~日本の歌、世界の歌~が開催されます。
金子さんは、山口県生まれ。東京音楽大学を首席で卒業後、同大学院を経てザルツブルグモーツァルテウム音楽院マスタークラスを修了。帰国後、数多くのオペラ、コンサートで活躍を重ねます。2018年夏、ワーグナーで知られる・バイロイト音楽祭で、ドミンゴ指揮オペラ「ワルキューレ」に、日本在住歌手としては初めて、ソリストとして出演、一躍話題となります。そして同時に、日本の言葉が持つ力を信じ、日本を感じる音楽を表現したいと、日本歌曲にも本格的に取り組んでいます。
今回の演奏会の第1部は、日本の歌。畑中良輔作曲の歌曲「八木重吉による5つの歌」から始まります。男声合唱にも編曲して歌われますが、八木重吉の繊細で、飾らない美しさを持つ短い詩は、メゾソプラノで歌われる情感が何ともいえません。「秋の空」「素朴な琴」「秋」「雨」「夕焼」は、すべて秋の歌といってもいいでしょう。弘田龍太郎「叱られて」 越谷たつのすけ「初恋」なども言葉を大切に、丁寧に歌い上げてくれることでしょう。
第2部は、世界の歌。ドニゼッティ「ロベルトデグリュー」より 「苦しむものには涙は甘い」、マルトゥッチ「追憶の歌」、ドホナーニ「なぜ泣いてるの、わたしのヴァイオリン」、 リスト「愛の夢」などオペラアリアや歌曲たちでメゾの世界を満喫させてくれます。
ピアノ伴奏は碇理早さん。和歌山県出身。東京音楽大学ピアノ演奏家コース卒業後、渡伊。イタリア国立ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院ディプロマ修了。同音楽院アカデミーコースに進み、語学力や声楽への興味からオペラの世界に深く関わっています。
この演奏会は、8月19日(土)午後2時からLURUHALL、5千円(配信は3千円)。問合せは同ホールまで(073-457-1022)