とらふすクラシック・１８５。
チェロ、虹の音
チェリスト 本倉信平
和歌山は美しい。自然豊かなところだ。海があり、山もある。そんなふうにして、音楽もある。どれも住んでる人にとっては当たり前過ぎて、何とも思わないかもしれない。でも、その当たり前が今、とても大切になっている、、、
この度、和歌山市でコンサートを開催することになりましたSparkling Cello Duet(スパークリング・チェロ・デュエット)です。今回のコンサートに快く賛同し、準備を進めてくださっている、ルルホールの岩橋さん、スタッフの方々、感謝しております。この場を借りてお礼申し上げます。
さて、我々はチェロ２台よるグループな訳ですが、チェロだけの二重奏、皆さんにとって珍しいでしょうか？それとも最近は2Cellosなんか有名で、ご存知の方も多いかもしれません。チェロでロックする二人組です。彼らは電子チェロを使ったりして、とても現代的で新しい感じがしますが、実はチェロ二重奏って昔からあるんです。伝統的なもので、チェロの歴史と共にあると言っても過言ではありません。
この楽器は低い音から高い音まで出せる音の幅が広いので、一つのチェロで様々な役割を果たすことが出来ます。あるときは低い音で音楽を支えるベースとして。またあるときはその魅力的な音色でメロディを奏でます。というわけで、チェリストが二人いるともう、立派な演奏が成り立ちます。しかも同じ楽器同士、共鳴しあって豊かな響きを生み出すので、とても聴き応えがあります。
そんなチェロ二重奏で、今回は昔からのクラシックの名曲から、ジャズ、タンゴまで様々なジャンルの曲をアコースティックの音色でお届けします。是非この響きを会場で、あるいはバイノーラル録音による高品質オンライン配信で、味わって頂きたいと思います。
演奏会は、１２月２２日（火）１９時３０分から、会場チケット ４０００円（フリーソフトドリンク付）配信 ２５００円。問合せ：同ホール（073-457-1022）まで。
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本倉信平
東京生まれ、９歳からチェロを始める。東京藝術大学を経て、現在、ソロ、
室内楽、オーケストラ、更にはジャズや民族音楽と共演するなど幅広く活動している。
