縷々のつぶやき

昭和11年創業!岩喜蓄音機店の3代目店主。現在は、LURU MUSICとして、CDショップ、音楽ホール、音楽制作、音楽イベントなどの企画運営を通じて、地域から世界を楽しくすることを日々楽しんでいます。旧:演歌商店のつぶやき。

「声」で立ち上がる物語

とらふすクラシック・182。
   「声」で立ち上がる物語
           朗読家 福山ひでみ

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いつも通りだとばかり思っていた日常が大きく変化し、予定されたいたすべてのイベントが延期、中止になった今年。朗読教室も休講し、ただオンラインで完結するナレーション音声データ作成とコマーシャルナレーションのスタジオ収録だけの日々を過ごす中、思い立って日本朗読検定協会のプロフェッサー(教授)資格を取得した。和歌山に有資格者が一人くらいいても良いのではと考えたのと、ナレーター、フリーアナウンサー、司会者、朗読家、どれも自己申告の仕事をしている自身に対して教えるプロになるための一つの挑戦にしたかった。

去年の十一月「福山ひでみの朗読カフェ」は敬愛する花むらてん先生をお迎えして、念願の朗読二人会をLURUHALLで開催した。会場は満席で先生の世界観に本当に感動させていただいた。そいういうことあり、今回の第二回の開催を心待ちにしていた。もちろん、昨年同様とはいかない、会場のご努力で換気や消毒はもちろん、席数は半数以下の十五席。その分二回公演にして、配信にもチャレンジすることになった。

今回、てん先生はどんな世でも人を信じ、待ち続けるいじらしさを描いた「浅茅が宿」(雨月物語より)を。私山本周五郎の日本婦道記より紀州藩を舞台にした作品「松の花」を聞いて頂く。ほかにホッと心が温かくなる小さな作品も。この朗読の臨場感を配信はどう伝えられるのか、その可能性をとても楽しみにしている。配信なら、秋の夜長にお好きな飲み物と「声」に立てた物語でしっかりとお楽しみいただけることを願って。

「花むらてん 福山ひでみ朗読二人会」は、十一月二十九日(日)午前の部:11:00開演、午後の部:14:00開演、会場はLURUHALL。会場チケットは、各回とも限定15席3000円(フリーソフトドリンク付き)、プレミア配信2000円(午後の部のみ、1週間アーカイブ付き)。ご予約&お問合せは会場(073-457-1022)まで。
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プロフィール 福山ひでみ
和歌山市生まれ、大阪芸術大学放送学科卒、ナレーションオフィスFUKUYAMA・福山朗読教室代表・「声」のスペシャリスト和歌山放送「福山ひでみのココロのしおり」放送中