縷々のつぶやき

昭和11年創業!岩喜蓄音機店の3代目店主。現在は、LURU MUSICとして、CDショップ、音楽ホール、音楽制作、音楽イベントなどの企画運営を通じて、地域から世界を楽しくすることを日々楽しんでいます。旧:演歌商店のつぶやき。

毎週開催!南葵音楽文庫ミニレクチャー

本日付け、とらふすクラシック・91。
 毎週開催!南葵音楽文庫ミニレクチャー
このコラムは、紀州の殿様の愛したクラシック音楽資料・南葵音楽文庫が和歌山に里帰りし、県立図書館を中心に、広く世界に公開されたことからはじまっています。とらふすはもちろん虎伏城、和歌山城のことです。

紀州徳川家の当主であった德川頼貞公が残した南葵音楽文庫。その貴重な音楽の資料や、それにまつわる歴史を、慶應義塾大学名誉教授の美山良夫先生はじめとする専門の研究員が解説し、実際に資料を手にとりながら、時には音や映像をまじえながら紹介するミニ・レクチャー
が、毎週末に開催されています。各回30分程度のレクチャーは、音楽資料や歴史的な楽譜に囲まれた独特の雰囲気のコンパクトな空間で行なわれ、質問も飛び交う、和やかな雰囲気に包まれ、アフターレクチャーも楽しい雑談で盛り上がることもしばしば・・・

次回のミニレクチャーは、1月19日(土)11時から、佐々木勉先生による「楽譜から見えるもの:楽譜出版業者の販売戦略 その3 常識に縛られるな」~ピクニック好きなイギリス人のために作られた《携行 用ケース入りカード楽譜集》(南葵音楽文庫 N-1/33) の紹介~というものです。レコードもCDもまだ登場しない時代、楽譜が音楽を知り、伝える時代だったのでしょう。音楽の素晴らしさを普及する事業者、いまでいうレコード会社のような楽譜出版業者のお話。レコード世代なら、ウォークマンが発売され、音楽を持ち歩きできるようになった、あの衝撃のような出来事と同じ工夫かと推察されます。興味深々なテーマです。

開催日時は、週により、曜日と時間が異なります。第1日曜日:11時から、第2金曜日:18時15分から、第3・4・5土曜日:11時から。会場は和歌山県立図書館1Fの南葵音楽文庫閲覧室です。入室には、閲覧室前に置かれている「入室申込書」への記入が必要となります。定員は先着順の約20名、申込も参加料も不要で、どなたでも参加できます。
詳しくは:https://www.lib.wakayama-c.ed.jp/nanki/publications/pdf/2018_12_1_minilec.pdf