縷々のつぶやき

昭和11年創業!岩喜蓄音機店の3代目店主。現在は、LURU MUSICとして、CDショップ、音楽ホール、音楽制作、音楽イベントなどの企画運営を通じて、地域から世界を楽しくすることを日々楽しんでいます。旧:演歌商店のつぶやき。

南葵音楽文庫アカデミー 春

とらふすクラシック・241。
南葵音楽文庫アカデミー 春
令和3年度南葵音楽文庫アカデミー春の募集が始まっています。同アカデミーは、紀州徳川家の第16代当主、英国・ケンブリッジ音楽学を学んだ徳川頼貞侯が蒐集された、世界的な音楽資料・南葵音楽文庫をもとに、紀州和歌山や南葵徳川にかかわる文化を、さまざまな角度、視点から、学びを深めていく講座です。画像や映像、時には貴重な音源を聞きながら、わかりやくとても楽しめる講座になっています。

今年度の最終講座、2月20日(日)13時30分から、和歌山県立図書館で行なわれる講座はとりわけ興味深いものです。講座内容を紹介する南葵文華第4号には、~「カサド・原コレクション×ホルマン文庫 :演奏家の資料と活用」玉川大学教育博物館が所蔵する「カサド・原コレクション」は、スペインのチェロ奏者ガスパール・カサド(1877-1966)とその妻でピアニストの原智恵子(1914-2001)夫妻の音楽活動に関する資料群です。コ レク
ションには、南葵音楽文庫を形成するコレクションのひとつ「ホルマン文庫」の持ち主であったチェ ロ奏者ジョゼフ・ホルマン作曲の楽譜や、徳川頼貞から原智恵子に贈られた『薈庭楽話』(普及版)が遺 されています。演奏家の資料という側面からみられる共通点や音楽資料の持つ可能性などに目を向けていきたいと思います。講師:栗林 あかね 玉川大学教育博物館講師(学芸員)~

玉川大学教育博物館所蔵のこの写真は、前列左からピアニストのコルトー、キジ伯爵、チェリストのカザルス、舞踏家のサカロフ夫人、後列が前述のカサド夫妻です。1960年、イタリアのキジアーナ音楽院で撮られたこの一枚の写真からも、歴史と音楽のロマンが聴こえてきそうです。

講座の申込は、和歌山県立図書館に直接来館するか、申込者名及び日程を明記の上、event@lib.wakayama-c.ed.jpまでお申し込みください。問合は、同館(073-436-9511)まで。