本日付け、わかやま新報、とらふすクラシック・152。
6月開講!南葵音楽文庫アカデミー
本コラムの由来となった虎伏城~紀州徳川家ゆかりの「南葵音楽文庫」、世界に誇れるクラシックの音楽資料が和歌山に里帰りし、県立図書館等で公開が始まり3年がたちました。膨大な資料、約2万点の整備がこのほど完了し、記念の出版物が三点出版されるのにあわせて、6
月から、南葵音楽文庫アカデミーが開講されることになりました。
これまで、文庫の資料やコレクションを通じて、定期講座やミニレクチャーが数多く行なわれてきました。このアカデミーは、それらを集大成し、より深く、さらに広い視点から、明治以降の紀州の人々が果たしてきた数々の文化貢献を学び、今の和歌山に広め根付かせることを目指しています。
このアカデミーには、カレッジ(講義)とセミナー(演習)があります。カレッジは、春夏秋冬の季節ごと、来年3月までに8回、県立図書館で開講されます。教室での講義形式による講座で、各回ごとの聴講もできます。また、新宮、橋本、田辺、岩出の各会場で、出前のカレッジも開催されます。セミナーは、県立図書館にある南葵文庫閲覧室で、多くの文献や資料に囲まれながら行なわれます。課題を学習し、講師と共に演習します。従って年間通じて全8回を参加できる方が対象となり、聴講の参加はできません。
また、慶應義塾大学名誉教授の美山良夫先生はじめ講師の先生方は10名。研究者としての豊富な専門性に、わかり易いお話しぶりは、初心者でも気兼ねなく楽しめます。そこに、チェロ奏者やアイリッシュ音楽の演奏家も加わって、音楽講座ならではの贅沢な講師陣となっています。しかもすべて受講料は無料です。
4月14日から、申込み受付けが始まります。近くの図書館、もしくはWEBからダウンロードしてお申込ください。カレッジの定員は各60名、セミナーは20名です。問い合わせは、県立図書館(073-436-9520)までhttps://www.lib.wakayama-c.ed.jp/nanki/