縷々のつぶやき

昭和11年創業!岩喜蓄音機店の3代目店主。現在は、LURU MUSICとして、CDショップ、音楽ホール、音楽制作、音楽イベントなどの企画運営を通じて、地域から世界を楽しくすることを日々楽しんでいます。旧:演歌商店のつぶやき。

和歌山の宝を奏でる~和歌山バロック

本日付け、わかやま新報、とらふすクラシック・147。
 和歌山の宝を奏でる~和歌山バロック
         オルガニスト 堤 香織
和歌山県立図書館内に南葵音楽文庫が設置されてしばらくたちますが、皆様お立ち寄りになられたことはありますか?その文庫の中核をなすのが、カミングスコレクションとよばれるものです。コレクションに名を冠するW.H.カミングス(1831-1915)は歌手であり、オルガニストであり、指揮者であり、教育者・研究者であったとのこと。今回のコンサートではカミングスが実際に演奏にたずさわった曲、演奏したのではないかな?と想像した曲を演奏予定です。また演奏だけではなく、南葵音楽文庫のお話や、作曲家のお話、楽器のお話も交えながら演奏会を進めてまいりたいと思っております。

オルガン演奏は、ソロだけでなく歌やヴィオラ・ダ・ガンバとのアンサンブルもあります。オルガンというのは、時代・国が違えば音色も違いますので、たくさんあるオルガンの魅力の一部分を覗いていただくことができるかと思います。南葵音楽文庫の蔵書である「ヘンリー・パーセル全集」から、数少ないパーセル(1659-95)のオルガンソロ曲も1曲登場していただきます。

和歌山バロックは、2012年に和歌山バロックの会として誕生し、自主公演や依頼演奏をしてまいりましたが、メンバーの人生の様々なステージの変化により、個人の活動はあっても、アンサンブルとしてはしばらくお休みせざるを得ない状況でした。今回は数年ぶりの自主公演となり非常に私どもも楽しみにしています。現在はソプラノの谷野裕子、ヴィオラ・ダ・ガンバの南部紗奏乎、オルガンの堤香織で活動しています。

「カミングスが愛した音楽」は3月7日(土)18時より、和歌山ルーテル教会和歌山市秋葉町)で開催いたします。あたたかな木のぬくもりあふれる会堂で、歌とヴィオラ・ダ・ガンバ、オルガンの響きをお楽しみください。私ども三人もカミングスに負けじと歌って弾いてしゃべって、音楽や作曲家、そして楽器の魅力を熱く皆様にお伝えします!

                          • -

プロフィール
ピアノより音楽の道に入り、大学入学をきっかけにオルガンを学ぶ。現在はチェンバロによる通奏低音を勉強中。和歌山バロック会員。