縷々のつぶやき

昭和11年創業!岩喜蓄音機店の3代目店主。現在は、LURU MUSICとして、CDショップ、音楽ホール、音楽制作、音楽イベントなどの企画運営を通じて、地域から世界を楽しくすることを日々楽しんでいます。旧:演歌商店のつぶやき。

どうする吉宗 葵トリオ with 澤 和樹

とらふすクラシック・325。
どうする吉宗 葵トリオ with 澤 和樹
前• 東京藝術大学長 澤 和樹

「どうする家康」は、長い戦国時代にケリをつけ、260年余りにおよぶ泰平の江戸幕府を開いた希代の名君主、徳川家康を、これまでの「狸親父」、「策士」といったイメージとは違い、次々と訪れる苦難に優柔不断ながらも個性豊かな有能な家臣との連携で解決して行くという独特の切り口で描いた人気の大河ドラマです。「どうする吉宗」は、紀州徳川家の藩主で、第八代将軍にまで登りつめた「暴れん坊将軍徳川吉宗への呼び掛けです。

東京藝術大学を優秀な成績で卒業後、ドイツやオーストリアに留学していたピアノの秋元孝介、ヴァイオリンの小川響子、チェロの伊東 裕の3人が留学先のヨーロッパで再会し、葵トリオ(AOI は、秋元、小川、伊東の頭文字)として世界最難関と言われるミュンヘン国際コンクール(2018年)のピアノ三重奏部門に挑戦し、見事、優勝を果たしました。ミュンヘン国際コンクールの優勝は、スポーツで言えばオリンピック金メダル並みの快挙です。紀州徳川家の家紋とのご縁も感じる葵トリオが、和歌山城ホールで和歌山出身の澤 和樹(ヴィオラ)と共演。是非、吉宗公にも聴いてもらいたいところです。

曲目はモーツァルトのピアノ四重奏曲第2番変ホ長調マルティヌーピアノ三重奏曲第1番「5つの小品」、そしてブラームスのピアノ四重奏曲第1番ト短調という名曲揃い。マルティヌーは葵トリオが最近、ドイツのレーベルからCDをリリースした得意のレパートリーです。モーツァルトブラームスでは、澤 和樹がヴィオラで加わります。中音域のヴィオラが加わることで、モーツァルトではより親密な室内楽の対話が広がり、ブラームスでは重厚な響きの充実とジプシー風の熱狂的なフィナーレに誘ってくれるでしょう。聴きどころ満載のコンサートになること請け合いです。

今回は、学生券に加え、シニアの設定もご用意しております。「どうする?」と迷っている場合ではありません。是非、お誘いあわせの上、ご来場、お待ちしております。

プロフィール 澤 和樹
1955年和歌山市生まれ。東京藝術大学卒業、同大修士課程修了。安宅賞受賞。ロンドン留学を経て帰国、各地で演奏活動を重ね、県文化賞受賞。前•東京藝術大学学長。和歌山県立図書館音楽監督和歌山城ホールアドバイザー。