本日付け。とらふすクラシック・31。
文化表彰受賞記念講演会〜一枚のディスクに
和歌山ライブの歩き方 岩橋和廣
クラシックレコードのプロデューサーとして、世界で活躍する井阪 紘さんが平成28年度和歌山県文化功労賞を受賞されました。音楽では、演奏家や作詞・作曲家以外では初と思います。レコードが芸術として認められ、レコードに携わってきた者の一人として、とても嬉しく思っています。
井阪さんは 1940年和歌山市生まれ。少年時代から、多くのクラシック音楽を聴いながら育ちます。同志社大学では、男性合唱団「同志社グリークラブ」で活動。卒業後64年 日本ビクター株式会社に入社。営業を経てクラシック音楽のプロデューサーとして150枚以上のレ コードを制作、文化庁芸術祭大賞をはじめ数多くの賞を受賞します。78年に、(株)カメラータ・トウキョウを設立。レコード制作と、コンサートや音楽祭などのソフト産業を統合する新しい音楽事業に取り組みます。
独立後、 ウィーンにレコーディングの拠点を設け、活発な録音活動を展開。ウィー ン・フィルハーモニー管弦楽団の名手たちなど、世 界の一流アーティストとの録音を重ねます。また、創立者の一人として、80年に草津夏期国際音楽ア カデミー&フェスティヴァルを立ち上げ、 現在も事務局長として企画制作に携わり、世界的な音楽家が集まる音楽祭として高い評価を得ています。06年には、「一枚のディスクに―レコード・プロデューサーの仕事」を春秋社より出版、クラシック音楽のCDはどんなふうに作られているのかを、新録音をリリースし続けるレコード・プロデューサーとして綴っています。
井阪さんの文化表彰受賞記念講演会「一枚のディスクに」が11月14日(火) 18:30から、和歌山市のホテルアバローム紀の国で行われます。レコード愛好家、オーディオマニア、クラシックファン、すべての音楽好きに聞いていただきたい記念講演会です。参加は無料ですが整理券が必要です。問合は、和歌山県文化学術課(073-441-2050)まで
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