縷々のつぶやき

昭和11年創業!岩喜蓄音機店の3代目店主。現在は、LURU MUSICとして、CDショップ、音楽ホール、音楽制作、音楽イベントなどの企画運営を通じて、地域から世界を楽しくすることを日々楽しんでいます。旧:演歌商店のつぶやき。

第45回和歌山市交響楽団&市響合唱団演奏会

本日付け、わかやま新報、とらふすクラシック・142。
第45回和歌山市交響楽団&市響合唱団演奏会
         和歌山市交響楽団理事 髙橋巧二

和歌山市交響楽団(以下市響)と市響合唱団との演奏会は、市響設立翌年のオラトリオ演奏会以来、毎年冬に開催され、さらに中学生の皆様にもオーケストラとの協演の楽しさを体験して頂こうと、市内の中学校合同合唱団にもご参加をお願いし、今年で45回目となる歴史ある演奏会です。

今回の曲目は大変親しみやすい曲ばかり11曲。皆さんお馴染みの作曲家ルロイ・アンダーソンの「そり滑り」「ラッパ吹きの休日」「シンコペーティッド・クロック」など、運動会でもよく聴かれる曲ですよね。アンダーソンは打楽器や金管楽器を非常に効果的に多用するユーモア溢れるアメリカの作曲家です。「そり滑り」ではトランペットで「馬の鳴き声」を吹かせ、「ラッパ吹きの休日」ではラッパ吹きを「休日」どころか「休日出勤」させて働かせています。メイン曲は、式典で使用されエールを送る曲として広く愛されている、エルガーの「威風堂々」第1番を合唱付きで演奏します。100年の時を越え今なお人々の心を鼓舞し続けるメロディーを是非お楽しみ下さい。

現在市響では「市響って面白い!オーケストラって面白い!もっと気軽にもっと身近な市民オーケストラ」として広報活動に力をいれています。ホームページもリニューアル、フェイスブックツイッターでも発信しています。また、団員も募集中!特に弦楽器。「学生時代に少し弾いたけど今は・・・」と言う方も大歓迎。ママさん奏者も多くアットホームな楽団です。是非一度SNSもご覧下さい。(QRコードからどうぞ)

出演者はフルート独奏:西本惣吉さん(市響団員)、合唱:市響合唱団、貴志・東和・日進中学校合同合唱団、演奏:和歌山市交響楽団です。演奏会は2月11日(火・祝)14時開演、和歌山市民会館大ホールにて。入場料1,000円(学生500円)※未就学児無料・母子室あり・お子様連れ大歓迎。お問い合わせは同市民会館(TEL073-432-1212)まで。

                                  • -

プロフィール
和歌山大学在学中に和大交響楽団和歌山市交響楽団に在籍。現在、和歌山市交響楽団理事、関西トランペット協会会員、アマチュアトランペット奏者、第一回きのくに音楽祭実行委員長

ヴァイオリンは、音色が綺麗ですし、それを目指します。堀米ゆず子

とらふすクラシック・141。
ヴァイオリンは、音色が綺麗ですし、それを目指します。堀米ゆず子

この月曜日から、18日(土曜日)までの間、世界的なヴァイオリニスト・堀米ゆず子さんが、和歌山市の加太の青少年国際交流センター(旧少年自然の家)で、次代を担う若き演奏家を育成する特別セミナー「マスタークラス」を開講しています。世界中から加太へ、15歳から27歳という若手実力派の演奏家が集い、堀米さんによる特別レッスンを通じて、音楽家としての高みを目指しています。

初日に堀米さんのお話を聞く機会がありました。その際、印象的だったフレーズをいくつか紹介します。「(加太は)海と空と太陽の光が眩しい、ヨーロッパからきた生徒たちは、驚いています。」「ヴァイオリンは、音色が綺麗ですし、それを目指します。バッハやモーツァルトはどういうもので、ヴァイオリンで表現するにはどうしたら良いか、それを教えます。それには、ソリストとしての経験や大きなオーケストラ共演、ゼルキンアルゲリッチというふうな恵まれた経験で得てきた物を伝えていかねばという思いでやってます」

「(指導は)一人一人ちがうのですよ。一つのことを言っても、伝わり方もちがいます。ここでわかってもらわなくても、いいのです。今日だったり、三ヵ月後だったり、三年後だったりするんですよ。一番大事なのは、考えること。止まって考える子は伸びます。弾ける子は、たくさんいますが、なんでうまく弾けたか、そのプロセスを考える子は伸びます。」

この成果を披露するコンサート「堀米ゆず子と若き才能たち」が、この日曜日の19日19時から、Mah!和歌山県立図書館で行われます。プログラムは、J.S.バッハ「ヴァイオリン協奏曲 第4番、第5番」。関西で活躍する堀米さんの友人音楽家たちも駆けつけて、総勢23名のミニオーケストラがステージに登ります。前売3000円 当日4000円。問合せは同ホール(073-436-9530)まで

~加太とイタリアの粋~ 日本とナポリ民謡で綴る、ランチコンサート

本日付け、わかやま新報、とらふすクラシック・140。
~加太とイタリアの粋~
日本とナポリ民謡で綴る、ランチコンサート

グルメと音楽は、とっても相性がいいはず。美味しいお料理を食べ、素敵なコンサートは聴くのは、至福の楽しみですが、なかなか実現は難しいものです。今風にいうなら、お料理と音楽のマリアージユ。もともと別々だった存在があたかもひとつの存在のように調和した状態になることだといいます。東のスパイスと西のスパイスを合わせ、おお!新しい、この音とあの音を合わせて、心地良いハーモニーとか、異なる素材、歴史、文化が交わるところに、新しい楽しさ、文化が生まれてきていたのでしょう。

そういう世界の文化の粋を集めてきた、日本とイタリアのお料理と音楽を同時に楽しむイベントが加太で行われます。日本食の素晴らしさを世界に広めようと、加太淡嶋温泉大阪屋ひいなの湯の赤間料理長は、ここ数年、何度もイタリアでシェフ向けの日本料理講習会を開くと同時に、加太にも料理留学を受け入れ、お互いの料理人としての高いレベルの研鑽を重ねています。

赤間料理長のイタリア風日本料理を楽しむランチコンサートが行われます。東京芸術大学卒業後、渡伊、スカラ座合唱研究生として研鑽を積み、現在もミラノに住むメゾソプラノの小里明子さんがやって来ます。小里さんは、オペラの活動以外に、フィンガースタイルのアコーステック・ギタリスト、ヴァルテル・ルーピさんと、てぃんさぐプロジェクトを組み、「こきりこ節」、「ソーラン節」などの日本民謡と、「帰れソレントへ」、「カタリ・カタリ」などのイタリア民謡を、斬新なアレンジで歌い、CD発売するなどの活動を数多く重ねています。小里さんの音楽のルーツを辿りながら、自らの未来を拓く歌声には、赤間料理長の料理に通じる何かを多く感じられるはずです。

この演奏会は、1月23日(木) 12時から、会場は、加太淡嶋温泉大阪屋ひいなの湯。6000円(赤間料理長のスペシャル日本料理と1ドリンク付)問合せは、大阪屋ひいなの湯(073-459-1151)まで

世界から、若い音楽家たちが加太に集い、集中的に学ぶ

本日付け、わかやま新報、とらふすクラシック・139。

世界から、若い音楽家たちが加太に集い、集中的に学ぶ

希望に満ちた新しい年!令和元年も終わろうとしています。この年に、和歌山で初めてのクラシック音楽祭「きのくに音楽祭2019」が3日間にわたり開催され、盛況でした。昨年に、紀州徳川家ゆかりの世界的クラシック資料のコレクション・南葵音楽文庫が里帰りし、和歌山県立図書館で一般公開が始まったことと合わせ、大変嬉しく思っています。

さて、新年早々、クラシックファンには嬉しいニュースが続きます。世界で活躍するヴァイオリニスト・堀米ゆず子さんが、日本で初めて開催するマスタークラスの地に、和歌山市の加太を選んでくれたのです。風光明媚な自然環境と、近年高まりをみせる和歌山の人々の音楽への熱意が、後押ししたことに違いありません。さらに、和歌山市立の青少年国際交流センター(旧少年自然の家)が昨年末にリニューアルされたことが決めてになったのでしょう。

1980年、桐朋学園大学卒業し、同年エリーザベト王妃国際音楽コンクールで日本人初の優勝を飾った堀米ゆず子さん。その後、世界一流のオーケストラ、指揮者との共演や、世界中の音楽祭で数多く演奏を重ねています。また、英仏などで、マスタークラスを行ってきました。今
回、日本で初のマスタークラスは、将に国際的で、国際コンクール入賞者も含まれ、レベルが高く、日本、韓国、オーストリア、スペイン、フランスなどから11名、世界から、若い音楽家たちが加太に集い、集中的に学ぶのです。

この成果を披露するコンサート「堀米ゆず子と若き才能たち」が、新年1月19日(日)19時から、Mah!和歌山県立図書館で行われます。プログラムは、J.S.バッハブランデンブルグ協奏曲 第3番」、モーツァルト「ヴァイオリン協奏曲 第4番、第5番」。関西で活躍する堀米さんの友人音楽家たちも駆けつけて、総勢23名のミニオーケストラがステージに登ります。前売3000円 当日4000円。問合せは同ホール(073-436-9530)まで

テノールの井澤章典「わかりやすいうた」冬の会

とらふすクラシック・138。
 テノールの井澤章典「わかりやすいうた」冬の会

「よしもとお笑いライブのようなだったね」こんな声が聴こえてきそうなほど、楽しいクラシックのコンサートを目指しているに違いない。テノールの井澤章典さんの「わかりやすいうた」は、そんな雰囲気の中、時間と歌声が流れていきます。井澤さんは、「わかりやすいうた
」シリーズを、全国各地で50回以上続けています。大阪で初めて聞いた時は、優しい歌声と大阪風なお喋りで3時間以上があっという間に過ぎ、それでいて、歌の楽しさと奥深さが、心に残り、豊かな気分で帰れたのが、印象的でした。

和歌山で演奏会をするにあたって、まずステージは2時間で収まるように、また年2回のリーズとして継続開催していただくお願をしました。そしてまず「わかりやすいうた にほんのうた」が始まりました。今回の演奏会は、二年間かけて、春、夏、秋、冬と季節ごとに綴ってきた「にほんのうた」をコンプリートする最終回、冬の会なのです。

井澤さんの「わかりやすいうた にほんのうた」は、耳馴染みのある日本の童謡、唱歌から、現代のクラシック曲まで、知ってそうで知らないことを楽しく解説しながら演奏する、堅苦しくないトークリサイタルです。日本語の響きを大切にする井澤さんが、好んでとりあげるのは、合唱ファンには人気の高い、作曲家・木下牧子さんの作品です。巨漢の井澤さんが歌う「ロマンチストの豚」(作詞:やなせたかし)は、テーマソングのようです。

また、前回の夏の会には、軍歌といってもいい「海行かば」(原歌:大伴家持、作曲:信時潔)とヒロシマを歌う「一本の鉛筆」(作詞:松山善三、作曲:佐藤 勝)を合わせ歌い、平和へのありがたさを、伝えてくれました。

「わかりやすいうた にほんのうた」冬の会は、新年1月19日(日)14時、和歌山市LURU HALL。5000円(アフターティーパーティ付)、伝承紀風菓うたやのにほんのお菓子付です。問合せは同ホール(073-457-1022)まで。

“歌こそ命~Songs” 歌とピアノで綴るクリスマス

本日付け、わかやま新報、とらふすクラシック・137。
“歌こそ命~Songs” 歌とピアノで綴るクリスマス

クリスマスの季節です。この21日(土)14時から、和歌山市本町2丁目のフォルテワジマ4階大ホールで、恒例の「“歌こそ命~Songs” 歌とピアノで綴るクリスマス」が行われます。5人の歌姫が、世界の名器・ベーゼンドルファーのピアノ伴奏にのせて、ウインターソングを届けます。

まず、シャンソン清水香予子さん。優しく語り掛ける「愛の贈り物」「先生のオルガン」など、和歌山シャンソン友の会を率いて、わかやまパリ祭を永年続けてきた思いにのせて、冬のパリの情感たっぷりに、幕があきます。

続いて、シンガー・ソングライターの刀禰知美さんは、ジャジーに「ザ・クリスマス・ソング」、ソウルフルに「ジングルベル」など披露。新春リリースされる自身の新アルバムから未発表曲を歌ってくれかもしれません。

そして、ナチュラル・ヴォイスのシンガーとして宝子さん。今や年中親しまれている「ボッサ」なリズムで、また、スペイン語のクリスマスソングの定番曲「Feliz Navidad」をラテンのリズムで楽しく歌い綴ってくれます。

11月に東京銀座ヤマハコンサートを成功させたばかりの演歌歌手の宮本静さん。”冬艶歌”として、演歌の名曲をピアノアレンジで歌い上げます。「♪小雪まいちる紀ノ川に……」と、医聖・華岡青洲を歌う「我が名は青洲」はもちろんです。

ソプラノ歌手・矢倉愛さんは賛美歌やオペラ・アリアを歌い、ヴェルディのオペラ「椿姫」より「ああ、そはかの人か~花から花へ」で締めくくります。今年も欧州で研鑽を重ねてきた、ソプラノをお楽しみください。

ピアノ伴奏は木谷悦也さん。欧州で10年間の劇場付ピアニストを務めてきた洒脱なピアノは、5人の歌姫を楽しくサポート。この演奏会は、観覧無料ですが、お一人1000円以上の、投げ銭をお願いいたします。出演アーティストの皆さんの来年の活動資金の一助にするのが恒例となっています。楽しんだ分だけ、応援をよろしくお願いいたします。

クリスマス・スペシャル~ハレルヤ、歓喜の歌!

本日付け、わかやま新報、とらふすクラシック・136。
 クリスマス・スペシャル~ハレルヤ、歓喜の歌!
毎月第3土曜日に開催されるLURU CLASSIC CAFE。しかし12月は特別です。クリスマス・スペシャルとして、いつもと違ったスタイルで行われます。今年はというよりも、今年も碇 理早さんにお願いしました。この冬で、3年連続して碇さんのクリスマスショーとなりました。ともかく、ソプラノでピアノも弾く、いやいや、正確にはピアニストでソプラノで弾き歌いもする碇さんたちの演じるユニークなステージはとても楽しく、ウイットに富んでいます。

碇さんは、和歌山県出身。県立日高高校を経て東京音楽大学でピアノを学び、卒業後、渡伊。イタリア国立ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院で、アカデミーコースに進みます。この時期に、本場のオペラの世界に深く関わり、魅了されたようです。帰国後、東京を拠点に活動されてきましたが、現在、和歌山に戻り、多様な音楽活動、ピアノ及び声楽の指導に力を注ぐ傍ら、コンサートを企画プロデュース。近年は自ら歌うピアニストとして「弾く事」と「歌う事」を同列に活動を始め、去る10月より声楽家の為のオペラ研究会を発足。御坊にスタジオをかまえ、【劇団;Sottoi Pini】として動きだしました。

今回の出演は、碇さん率いる【劇団;Sottoi Pini】。成川奈緒さん、佐藤好恵さん、そして碇さんの3人のソプラノとピアノで綴る「クリスマス・スペシャル~ハレルヤ、歓喜の歌!」クリスマスキャロルはもちろん、オペラ・アリアのソロ、二重奏から、ドイツ、イタリアや日本の歌曲まで、この時期にふさわしい歌たちを、しっかりと楽しい演出で楽しませてくれます。みんなで歌う!クリスマスソングコーナーで、クリスマスをお祝しながらのフィナーレとなります。

この演奏会は、12月14日(土)15時から、狐島のLURU HALL( 073-457-1022)3000円、演者も参加するアフターティパーティ&お菓子付。限定40席。問合せは同ホールまで。