縷々のつぶやき

昭和11年創業!岩喜蓄音機店の3代目店主。現在は、LURU MUSICとして、CDショップ、音楽ホール、音楽制作、音楽イベントなどの企画運営を通じて、地域から世界を楽しくすることを日々楽しんでいます。旧:演歌商店のつぶやき。

ヴァイオリンは、音色が綺麗ですし、それを目指します。堀米ゆず子

とらふすクラシック・141。
ヴァイオリンは、音色が綺麗ですし、それを目指します。堀米ゆず子

この月曜日から、18日(土曜日)までの間、世界的なヴァイオリニスト・堀米ゆず子さんが、和歌山市の加太の青少年国際交流センター(旧少年自然の家)で、次代を担う若き演奏家を育成する特別セミナー「マスタークラス」を開講しています。世界中から加太へ、15歳から27歳という若手実力派の演奏家が集い、堀米さんによる特別レッスンを通じて、音楽家としての高みを目指しています。

初日に堀米さんのお話を聞く機会がありました。その際、印象的だったフレーズをいくつか紹介します。「(加太は)海と空と太陽の光が眩しい、ヨーロッパからきた生徒たちは、驚いています。」「ヴァイオリンは、音色が綺麗ですし、それを目指します。バッハやモーツァルトはどういうもので、ヴァイオリンで表現するにはどうしたら良いか、それを教えます。それには、ソリストとしての経験や大きなオーケストラ共演、ゼルキンアルゲリッチというふうな恵まれた経験で得てきた物を伝えていかねばという思いでやってます」

「(指導は)一人一人ちがうのですよ。一つのことを言っても、伝わり方もちがいます。ここでわかってもらわなくても、いいのです。今日だったり、三ヵ月後だったり、三年後だったりするんですよ。一番大事なのは、考えること。止まって考える子は伸びます。弾ける子は、たくさんいますが、なんでうまく弾けたか、そのプロセスを考える子は伸びます。」

この成果を披露するコンサート「堀米ゆず子と若き才能たち」が、この日曜日の19日19時から、Mah!和歌山県立図書館で行われます。プログラムは、J.S.バッハ「ヴァイオリン協奏曲 第4番、第5番」。関西で活躍する堀米さんの友人音楽家たちも駆けつけて、総勢23名のミニオーケストラがステージに登ります。前売3000円 当日4000円。問合せは同ホール(073-436-9530)まで