縷々のつぶやき

昭和11年創業!岩喜蓄音機店の3代目店主。現在は、LURU MUSICとして、CDショップ、音楽ホール、音楽制作、音楽イベントなどの企画運営を通じて、地域から世界を楽しくすることを日々楽しんでいます。旧:演歌商店のつぶやき。

テノールの井澤章典「わかりやすいうた」冬の会

とらふすクラシック・138。
 テノールの井澤章典「わかりやすいうた」冬の会

「よしもとお笑いライブのようなだったね」こんな声が聴こえてきそうなほど、楽しいクラシックのコンサートを目指しているに違いない。テノールの井澤章典さんの「わかりやすいうた」は、そんな雰囲気の中、時間と歌声が流れていきます。井澤さんは、「わかりやすいうた
」シリーズを、全国各地で50回以上続けています。大阪で初めて聞いた時は、優しい歌声と大阪風なお喋りで3時間以上があっという間に過ぎ、それでいて、歌の楽しさと奥深さが、心に残り、豊かな気分で帰れたのが、印象的でした。

和歌山で演奏会をするにあたって、まずステージは2時間で収まるように、また年2回のリーズとして継続開催していただくお願をしました。そしてまず「わかりやすいうた にほんのうた」が始まりました。今回の演奏会は、二年間かけて、春、夏、秋、冬と季節ごとに綴ってきた「にほんのうた」をコンプリートする最終回、冬の会なのです。

井澤さんの「わかりやすいうた にほんのうた」は、耳馴染みのある日本の童謡、唱歌から、現代のクラシック曲まで、知ってそうで知らないことを楽しく解説しながら演奏する、堅苦しくないトークリサイタルです。日本語の響きを大切にする井澤さんが、好んでとりあげるのは、合唱ファンには人気の高い、作曲家・木下牧子さんの作品です。巨漢の井澤さんが歌う「ロマンチストの豚」(作詞:やなせたかし)は、テーマソングのようです。

また、前回の夏の会には、軍歌といってもいい「海行かば」(原歌:大伴家持、作曲:信時潔)とヒロシマを歌う「一本の鉛筆」(作詞:松山善三、作曲:佐藤 勝)を合わせ歌い、平和へのありがたさを、伝えてくれました。

「わかりやすいうた にほんのうた」冬の会は、新年1月19日(日)14時、和歌山市LURU HALL。5000円(アフターティーパーティ付)、伝承紀風菓うたやのにほんのお菓子付です。問合せは同ホール(073-457-1022)まで。