わかやま新報
とらふすクラシック・367
この日曜日、和歌山市西高松の和歌山県立図書館メディア・アート・ホールで「第32回西陽子箏曲教室箏演奏会」が開催されます。箏曲家の西陽子さん及び東京と和歌山の教室の生徒さんによる演奏会で、尺八の大萩康喜さんも賛助出演されます。
西陽子さんは、1964年、和歌山市生まれ。4歳から生田流筝曲の手ほどきを受け、12歳で沢井忠夫に入門。1986年、東京藝術大学音楽学部邦楽科を卒業。その後、欧米、アジア各地の海外公演を重ね、ブラジルでは2009年以来毎年公演を行い、2010年から3年にわたり、コロンビア大学に客員研究員として赴任されました。こうした海外との交流のいっぽう、地元の和歌山に地域密着、母校の県立桐蔭高校筝曲部の指導や筝曲教室での活動を続け、伝統と現代の間でより根源的な視点に立ち、自由な発想と感性で、筝の音楽を追究されています。これまでに、クラシックの音楽家とのコラボレーション、即興による「四季熊野」など5枚のアルバムをリリース。2003年に和歌山県文化奨励賞受賞。
今回の演奏会は、次のように多彩なプログラム(順不同)が予定されています。春の海、響、フライパンの上のキリギリス、鳥のように、螺鈿、水の変態、明鏡、ログ、調べ三章、春の詩集、春三題、絃歌、物は尽くし、尾上の松、風の歌、筦絃秘抄、夕空、落葉の踊り、五節の舞、桜フラグメンツ、証城寺のスケルツォ、火の鳥、双璧、櫻川、鷹、春の日、童謡なわとび、など。古典から現代音楽まで幅広く披露されます。また、西さんが弟子のために書き下ろした新作「あんたがたどこさ変奏曲」の初演も楽しみです。
この演奏会は、8月25日(日)午前11時から午後6時半まで。入場は無料で事前予約も要りません。途中の入場や退出もOKです(ただし、演奏中の入退場はご遠慮ください)問合せは、事務局(080・9126・4062)まで。今までで一番多くの出演者、小学3年生から~80歳代の皆さんによる箏演奏をお楽しみください。