縷々のつぶやき

昭和11年創業!岩喜蓄音機店の3代目店主。現在は、LURU MUSICとして、CDショップ、音楽ホール、音楽制作、音楽イベントなどの企画運営を通じて、地域から世界を楽しくすることを日々楽しんでいます。旧:演歌商店のつぶやき。

熱狂!ヤヴォルカイ兄弟 ~華麗なるロマ音楽の世界~

とらふすクラシック・290

熱狂!ヤヴォルカイ兄弟
 ~華麗なるロマ音楽の世界~
2018年、結成初来日の京都コンサートが印象的だったヤヴォルカイ兄弟が、和歌山にやってきます。デビュー公演の好評を受け、2019年に再来日、翌年はコロナでツァーキャンセルとなり、3年ぶりに、東京、横浜、仙台など全国8都市を巡ります。関西は和歌山公演だけです。

ご存知のように、ロマ音楽(ジプシー音楽)は、ヨーロッパなどで生活する、ロマと呼ばれる移動型民族を中心に発達してきた音楽で、千年以上の時の流れとさすらいが時空が漂います。

ヴァイオリンのシャンドル・ヤボルカイさんは、1976年、ジプシーの血族が多く住むハンガリー北西部の町ジェール生れ。3歳で父より手ほどきをうけてヴァイオリンを弾き始め、5歳でコンサートを開く。リスト音楽院、ウィーン芸術大学にて学び、その後多くのコンクールで、優勝を重ねます。2009年には弟アダムと共に、ウィーンのグラミー賞として名高い「ウィーン・アーティスト・オブ・ザ・イヤー」に選出。その強烈なテクニックと魂を激しく揺さぶるメロディで観客を熱狂の渦に巻き込みます。

チェロのアダム・ヤボルカイさんは、1977年ハンガリー・ジェール生まれ。バルトーク音楽院を経てウィーン芸術大学でアンジェリカ・マイやラインハルト・ラツコに師事。ハンガリーの主要なコンクールで次々と優勝、ヨーロッパにおいても多くの賞を受賞。

プルグラムは、ブラームスハンガリー舞曲第5番、リスト:ハンガリー狂詩曲第2番、モンティ:チャルダッシュサラサーテツィゴイネルワイゼンなどです。特別な編曲で、チェロにも聴きどころが振り分けられ、兄弟ならではの絡みに民族性が加味され、聴きなれた名曲たちはいつもと違った顔を見せます。アップテンポでスリリングな掛け合いは大きな聴きどころです。

この演奏会は、3月11日(土)午後2時から。会場は、県民文化会館小ホール、全席指定の4000円です。問合せは。同ホール(073-436-1331)まで。