とらふすクラシック・222
ストラディバリウスで奏でる
寺下真理子ヴィオリンコンサート
和歌山市出身で、平成29年度和歌山市文化奨励賞を受賞したバイオリニストの寺下真理子さんが、名器ストラディバリウスを日本ヴァイオリンから貸与され、初めての演奏会を行ないます。ストラディバリウスは、17~18世紀イタリア・クレモナのストラディバリ父子3人が製作した弦楽器で、バイオリン、ビオラ、チェロなど計800丁ほどが現存し、アマティ、ガルネリなどと共に最高級弦楽器の代名詞といわれています。
寺下さんは、5歳でバイオリンを始め、東京藝術大学卒業後渡欧し、ブリュッセル音楽院修士課程を修了。国内外で多様な演奏活動を重ね、2015年キングレコードからリリースした初アルバム「アヴェ・マリア」は、高音質ハイレゾ音源配信サイトで全ジャンルの中から週間1位を記録。阿川佐和子、窪田等と、独自の朗読とクラシック音楽のコラボレーションコンサートを行なうなどジャンルにとらわれない幅広い活動を続けています。
今回の「寺下真理子ヴィオリンコンサート 和洋折衷~故郷を想ふ」は、第1部が~美しきバイオリンの名曲~として、ピアノ伴奏の北端祥人さんと、エルガー「愛の挨拶」、ブラームス「ハンガリアン舞曲第5番」、バッハ「G線上のアリア」などを演奏。第2部は、~和洋折衷が織りなす日本の心~として、和楽器奏者のみの7人組ユニット”AUNJクラシック・オーケストラのメンバーである中棹三味線の尾上秀樹さん、イケメン和楽器集団「桜men」のメンバーとして活躍する筝の大川義秋さんと協演し、「紅葉」「春の海」「まりと殿様」など、和楽器奏者とのコラボレーションを披露するステージとなります。どちらのステージも、寺下さんのストラディバリウスの音色がどのように響くのかとても楽しみです。
コンサートは、9月28日(火)14時~、和歌山市民会館小ホールで、チケットは全席自由席で3500円。問合せは、和歌山音楽愛好会フォルテ(073-422-4225)まで。