とらふすクラシック・265
恋を奏でるストラディヴァリウス
寺下真理子~本と音の夏休み
この7月、和歌山放送で初めての冠ラジオ番組「寺下真理子の恋するヴァイオリン」(毎週土曜、午後6時半から15分間)をスタートさせた和歌山市出身のヴァイオリニスト・寺下真理子さん。毎回、多彩なゲストを迎え、愉快な音楽談義や音楽セッションなどで楽しませてくれます。
寺下さんの演奏する名器ストラディバリウスと、作家でエッセイストとして知られる阿川佐和子さんの朗読がコラボレーションするコンサート「~恋を奏でるストラディヴァリウス~本と音の夏休み」が開かれます。阿川さんは、クラシック音楽の作曲家や名曲にまつわるエピソードを綴った小説「恋する音楽小説」などを書いており、二人のコラボレーションは、2020年の東京公演以来2回目となります。
このコンサートの第1部は、「朗読と音楽の饗宴~作曲家たちの恋文~」と題し、寺下さんと阿川さんが水野彰子さんのピアノで綴ります。作曲家・エルガーのお話に続き、愛のメロディー「愛の挨拶」などを。そして、シューマンのお話に続き「3つのロマンス作品22より第3番」など、まさに”本と音の夏休み”を満喫します。
第2部は、親しみのある楽曲をセレクトした「愛を奏でる映画音楽の世界」。寺下さんが初共演となるパーカッションの山村誠一さん、アコーディオンの田ノ岡三郎さんを迎え、モリコーネ「ニューシネマパラダイス」、久石譲「ハウルの動く城」から「人生のメリーゴーランド」、ビアソラの「リベルタンゴ」など、クラシックとは一味違った世界を楽しみます。フィナーレには、寺下さん作曲の「Home of spirits」を阿川さんらと共に披露します。
寺下さんと阿川さんの楽しいコンサートは、8月16日(火)午後2時から和歌山城ホール小ホール。全席自由席。チケットは一般4000円、大学生未満2000円。同ホールや県民文化会館などで取り扱い。問合せは和歌山音楽愛好会フォルテ(073-422-4225)まで。