縷々のつぶやき

昭和11年創業!岩喜蓄音機店の3代目店主。現在は、LURU MUSICとして、CDショップ、音楽ホール、音楽制作、音楽イベントなどの企画運営を通じて、地域から世界を楽しくすることを日々楽しんでいます。旧:演歌商店のつぶやき。

千住真理子~県文コンサート再開さる~

とらふすクラシック・161。
千住真理子~県文コンサート再開さる~
感染症の影響で、 長らくステージが閉ざされていた和歌山県民文化会館で、クラシックのコンサートが再開されます。10月に開催される、千住真理子さんのヴァイオリン・リサイタルです。元々、今週の26日に行われる予定のコンサートが延期され、実現にいたったものです。

千住真理子さんは、日本を代表するヴァイオリニストの一人です。 3人の芸術家兄妹として知られ、長男の 千住 博さんは日本画家、二男の 千住 明さんは作曲家です。この3人を育てた母・千住文子さんは、教育評論家で、エッセイストとしても活動されていました。彼女の著書『千住家にストラディヴァリウスが来た日』には、真理子さんのストラディヴァリウス購入に際して、その資金を必死に集めた兄妹愛が生き生きと描かれています。

千住真理子さんの愛器は、1716年製のストラディヴァリウスです。この楽器を個人で所有されている人は世界でもわずかしかいません。「デュランティ」という愛称のストラディヴァリウスは、約280年間誰にも弾かれずに眠っていた幻の名器とされ、「城に隠され、演奏家が弾くことはなかった」とNHKの番組で紹介されこともあります。

この日のプログラムは、「アメイジング・グレイス」「ロンドンデリーの歌」「荒城の月」などよく知られた名曲に、エルガー「愛の挨拶」、クライスラー「愛の喜び」などの小品たち。それに、今年生誕250周年のアニヴァ―サリー・イヤー迎えるベートヴェンのヴァイオリン・ソナタ第5番「春」など、全13曲を予定しています。ピアノ伴奏は、山洞智さんです。

演奏会は、10月1日(木)19時から、入場料は4500円、全席指定です。感染症拡大予防のためマスク着用、一席づつ空けての160席限定となります。また、未就学児の入場はできませんが、一時保育を予約することはできます。一般販売は、7月13日(月)10時から、問合せは、和歌山県民文化会館(073-436-1331)まで