今日付け、わかやま新報”とらふすクラシック・65”
和歌山でコントラバスが主役になる日
コントラバス奏者 森田良平
”コントラバス”普段は縁の下の力持ちとしてオーケストラの土台を支える楽器であり、ジャズの世界では”ウッドベース”の名前で親しまれている”裏方”の印象の強い楽器だと思われているだろう(余談だがウッドベースは和製英語のため、外国人にはあまり通じない)それ故に、単体の音のみを聴いた事があるという方は余程の音楽通か私のコンサートにご来場されたことがある方なのでは、、、と推測する(笑) 和歌山でのソロコンサートもここ5年で2桁を超える回数を各地で開催させて頂いており、他の土地よりも数多く足を運ばせて頂いている。
4年前から毎年冬と夏に全国津々浦々を廻るツアー、九州から車で楽器とピアニストを運んで(笑)長いドライブを楽しみながら様々な土地を廻る中で、和歌山の町並みや人の暖かさは私の故郷の鹿児島と非常に似ているところがあり、到着すると何故かホッとする。 縁も所縁も無い私を、和歌山の皆様が暖かく迎えて下さることでいくら感謝しても足りないぐらいの沢山のご縁を頂いた。
そんな感謝の思いを込めた4年目の夏は7/15発売のニューアルバム「Bass Restration〜低音維新〜」を引っ提げて、趣を変えての初の2回公演を開催する。7/20のピノテラスでの公演は「浴衣deコンサート」と題し、文字通り”衣装・浴衣”でクラシックのみならず、日本の音楽や歌謡曲等をお楽しみ頂き、和装でご来場の方には今回のツアーのために特別に作られた大島紬グッズをプレゼント!そして7/22LURUHALLLでの公演はアルバムの魅力を余す事無くお伝えする。シンガーの中西圭三さんに書いて頂いた初のクラシック作品「散華」や観光大使を務める奄美大島の島唄をベースに新たに作曲して頂いた曲、映画音楽、歌謡曲等幅広い音楽をコントラバスの持つ朴訥とした暖かい音色に乗せてお送りさせて頂く。低音の響きを感じる一夜、今年の和歌山の夏も熱くなりそうだ。
森田良平 85年鹿児島市出身。京都市立芸術大学院修了。17年にはMLBイチロー選手の3千本安打記念セレモニーに於いて日本国歌を独奏。奄美大島観光大使。
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