今日付け、わかやま新報”とらふすクラシック・64”
小路里美4枚目のアルバムリリース
和歌山ライブの歩き方 岩橋和廣
この6月2日、和歌山市狐島のLURUHALLで、オール!ショパン・プログラムを熱演いただいた小路さんの4枚目のアルバムが発売されました。1枚目がモーツァルトソナタ集、2枚目がロマン派の作品を収録、3枚目はバッハ曲集。新作は、「ピアノ・ラブズ・グリーティング」と名付けられた15曲入りの名曲集です。
和歌山公演からほど近い6月7日、ビーテックジャパン大阪において、ピアノの名器、ベーゼンドルファーの最大のモデル290・インペリアルを使用して、スタジオ・ライブレコーディング。ウィーン国立音楽大学で研鑽を積み、ウィーンが第二の故郷と言っている小路さんには、同じくオーストリア生まれのベーゼンドルファーはぴったりだったかもしれません。
録音は、2テイクの演奏からベストをセレクトするというシンプルな方法で行なわれ、録音及び録音機材提供は、2枚目のアルバムと同じ西隆浩さんの協力で進められたそうです。スタジオ内のノイズ含めライブの空気感あふれるアルバムに仕上がっています。本格的レコーデイングもいいのですが、こういうふうに手軽に楽しめる録音も、彼女自身のインディ−ズレーベルとして確立しつつあるようです。
狐島でも演奏された「バラード第一番」「革命のエチュード」「英雄ポロネーズ」「子犬のワルツ」などショパン名曲を中心に、エルガーの「愛の挨拶」、リストの「ラカンパネラ」などが収録されてます。中でもバッハの「G線上のアリア」とパッヘルベルの「カノン」は、小路さん自ら編曲され演奏されています。気軽にクラシック・ピアノを楽しむにはお奨めのアルバムです。
小路里美さんは、紀の川市にお住まい。半分は国の内外を飛び回わり、この夏はマルタ国際音楽祭でマスタークラスを担当、来年には横浜国際音楽祭をディレクターとして立ち上げるそうです。このCDは、定価3000円。狐島LURUMUSIC(073-457-1011)で、取り扱い中です。
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