縷々のつぶやき

昭和11年創業!岩喜蓄音機店の3代目店主。現在は、LURU MUSICとして、CDショップ、音楽ホール、音楽制作、音楽イベントなどの企画運営を通じて、地域から世界を楽しくすることを日々楽しんでいます。旧:演歌商店のつぶやき。

木曽音楽祭・1 前夜祭

和歌山でクラシック音楽祭を開こうと
総勢11名がそれぞれの立場で、木曽音楽祭に行くことになり参加した。
木曽音楽祭は、日本で一番古い39年という歴史をもち
人口12000人の山間の町で成功しているモデルだ。


木曽福島は、弊店がギターなど楽器を扱っているころ
工場見学で訪れたことがある。もう何十年も前のことだ。
そのころ、木曽音楽祭が開催されていたか記憶はない。
現地集合、三晩のコンサート以外は原則フリーといふことなので
名古屋でテキトーな車をレンタルして、木曽路も楽しむことにした。
南海のサザン、近鉄アーバンライナーと近畿を代表する特急を楽しんで、
近鉄名古屋駅着。市バス8番乗り場まで6分の乗継ぎがこの日のハイライト。
込み合う複雑な地下街を、ちよっとしたボストンバックを肩に掛け、駆け抜ける。
ノーミスで、発車1分前に乗り込むことができ、大満足!
ネットの情報は、ますます有難味を増している。


中津川で高速を降り、馬籠・妻籠を経て木曽福島
民宿と聞いていた、自由旅クラブ・木曽三河家は立派な旅館で感心。
館内の温泉に一風呂浴びて、木曽のとうふ料理・和幸家(かずさや)に
全員で、わいわいがやがや・・・
山菜、田楽などいろんな木曽豆腐も旨かったが、
「北海道産の蕎麦屋ばっかり、ウチはすべて地産の・・・」と
意気込む親父の心意気が、嬉しく印象に残った。


適度な腹具合になって、前夜祭会場に向かう。
福島中学校の体育館で行われる1000円のコンサートだ。

金屏風のステージには、公開練習よろしく、
カジュアルな出演者たちが現れて、
優しい解説と共に素晴らしい演奏を奏でる。
オープニングが、木曽節(木管八重奏版)だったのは温かい。

前夜祭プログラムになかったけれど、
野島稔さんのピアノで、ラベルが聞けたのは幸運だった。
限られた環境の中でも、音楽を楽しむ術がそろっている。
40年近い、回数の積み重ねを感じた。
コンサートが終わると参加者全員で、椅子を片付ける。
これもまた楽し・・・
音楽祭への期待が高まる前夜祭だ。

終了後、主宰される方々と、近くの公民館で交流会を設けて頂いた。
多用な催事の真っ只中、嬉しいこと限りなし。

木曽町の教育委員会の邑上教育長(写真右)さんや
永年開催中は、この公民館に泊り込んで
音楽祭を盛り上げる、東京アーチストの中根さんたちの
熱いお話に、どんどん引き込まれていった。
また、出演者のまかないにもなるこれらのお料理は
音楽祭ボランティアたちの手づくりでとても美味しい。

地元の皆さんが、遠来のアーチストたちを感謝を込めてふるまう。
その意に応えて、ステージが盛り上がる。
木曽音楽祭の成功のひとつが、このお料理だったかもしれない。
夜中まで、しっかり頂いて三河屋に戻った。


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