わかやま新報
とらふすクラシック・335。
ニューイヤー・コンサート2024
~音楽の都ウィーンから~
いろんなことのあった今年もあとわずか、まもなく新年、2024年を迎えます。そして新しい年の元旦、午後7時から、音楽の都ウィーン・黄金の楽友協会ホールで、恒例のニューイヤー・コンサート2024が開催されます。 演奏は、もちろんウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(以下 ウィーン・フィル)です。
このコンサートは、テレビ中継により、現在では世界の90か国以上に配信されているクラシック音楽最大のイベント。シュトラウス一家のワルツやポルカが演奏され、陽気なリズム、意匠を凝らしたアレンジ・フラワー、さらに華麗なバレエなどと共に、画面を通して ウィーンらしさを堪能することができます。
2024年の指揮者は、クリスティアン・ティーレマン。1959年、ドイツ・ベルリン生まれ。2012年から、ドレスデン国立管弦楽団首席指揮者を務め、ウィーン・フィルとの共演も多く、ニューイヤーコンサートは、19年に続き2回目の出演となります。コロナ禍の中、ウィーン・フィルとブルックナーの交響曲全曲録音を行い、今回、生誕200年を迎えるブルックナーの作品をニューイヤーコンサート史上初めて演奏します。信じられないような選曲に、期待がたかまります。
プログラム全15曲のうち、ブルックナーの作品を含めて9曲が初登場。そのうちの一つ、シュトラウス2世のフランス風ポルカ「フィガロ・ポルカ」は、パリの新聞「フィガロ」編集長に献呈された曲ですから、パリ・オリンピックを祝しているのかも知れません。「ラデツキー行進曲」などの定番のアンコールも予定され、例年どうりの華やかに開催されるでしょう。
お正月のひととき、ウィーン楽友協会「黄金のホール」から極上の音楽で新年を迎えましょう!
写真は、筆者がスマホで撮ったニューイヤー・コンサート2017の1枚。指揮者は若きグスターボ・ドゥダメルさん、コンサートマスターは、和歌山県立図書館メディア・アート・ホールで演奏されたこともあるライナー・ホーネックさんです。