とらふすクラシック・292
NHK交響楽団演奏会
巨匠のラフマニノフとチャイコフスキー
日本を代表するオーケストラのひとつ、NHK交響楽団がやってきます。指揮は、ロシアの巨匠、ウラディーミル・フェドセーエフさん、1932年レニングラード(現サンクトペテルブルグ)生まれ。90歳です。
フェドセーエフさんは、20世紀最大の指揮者の一人、ムラヴィンスキーに招かれレニングラード・フィルハーモニー管弦楽団を指揮。以来永きにわたってロシアはもちろん欧米で幅広い活躍を続けてきました。また、親日家としても知られ、96年から2015年まで東京フィルハーモニー交響楽団の首席客演指揮者を務め、N響とも何度も共演を重ねています。今回の演奏会は、西宮、和歌山、堺、呉と巡りますが。全国各地から、熱心なファンが駆けつけ来そうです。
今回は、ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番ハ短調作品18とチャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調作品64というフェドセーエフさんならではのロシアンプログラムです。この交響曲は冒頭の重々しい旋律が、終楽章では「運命に対する勝利」を表すかのように輝かしく登場してきます。ロシア物の聞かせどころを、たっぷりと堪能させてくれることでしょう。
また、ラフマニノフの傑作ピアノ協奏曲のソリストは、小山実稚恵さんです。小山さんは、チャイコフスキーとショパン、世界2大国際ピアノコンクールに入賞した唯一の日本人、日本を代表するピア二スト。ラフマニノフのスペシャリストとしても知られ、このピアノ協奏曲 第2番は十八番のひとつに挙げられています。フェドセーエフさんとは、これまで何度も演奏会やCD録音で共演を重ねて、お互い
の音楽性を理解し合っているだけに、今回もロマンティックで輝かしいピアノが響きわたることでしょう。
この演奏会は、3月19日(日)午後3時から、会場は和歌山県民文化会館大ホール。チケットはS席6000円、A席5000円、全席座席指定、残り僅かです。問合せは同会館(073-436-1331)まで