とらふすクラシック・133。
ワインとクラシックを図書館で・・・
来週、11月の第三週の木曜日は、フランスのボジョレー・ヌーヴォーの解禁日として知られています。「ワインは五感で味わうもの。味覚だけじゃなく。五感すべてを使う、感覚のダイナミズムがワイン極上の楽しみ」といわれ、クラシック音楽とワインは、とても相性が良いのが知られています。王侯貴族のサロンを紐解くまでもなく、大阪のシンフォニーホールなどで、コンサートの幕間のホワイエで、ワインを楽しむ賑わいを眺めるにつけ、羨ましくさえ感じる音楽ファンは少なくないはずです。
県立図書館の音楽監督を務める、東京藝術大学学長でヴァイオリニストの澤和樹さんが、ドイツ正統派の室内楽団、ヘンシェル弦楽四重奏団と共に、県立図書館2Fのメディア・アート・ホールにやって来ます。そして、このコンサート、Mah!ライブラリー室内楽定期演奏会、29回目にして、初めて会場でのワインが解禁となりました。開演前と休憩に合わせて、ホワイエで赤白のワインが、ワンコインで提供されます。「さすが、音楽監督!」と乾杯をあげたくなります。
プログラムは、ベートーヴェンとモーツァルトです。来年に、生誕250年を迎えるベートーヴェンからは、初期の名曲として知られる、弦楽四重奏曲 ヘ長調 Op.18-1。第2楽章のアダージョは「ロメオとジュリエット」をイメージされて書れた曲と知られ、全体には明るい曲風を保ちながらも、緊縮し充実した曲に仕上げられています。モーツァルトは、 弦楽五重奏曲 ハ長調 K.515。ヘンシェル弦楽四重奏団に、澤さんがヴィオラで加わります。この曲は、モーツァルト全盛期の作品で、交響曲「ジュピター」に並ぶ風格を持つとされ、ヴァイオリンとチェロとの掛け合いが多く楽しめます。
この演奏会は、11月20日(水)19時から、チケットは、前売3000円 当日4000円。問合せは、和歌山県立図書館(073-436-9530)まで。WEB予約は、http://musicmart-ticket.com/。