縷々のつぶやき

昭和11年創業!岩喜蓄音機店の3代目店主。現在は、LURU MUSICとして、CDショップ、音楽ホール、音楽制作、音楽イベントなどの企画運営を通じて、地域から世界を楽しくすることを日々楽しんでいます。旧:演歌商店のつぶやき。

Mah!エントランス コンサート

本日付け、わかやま新報、とらふすクラシック・110。
Mah!エントランス コンサート
ご存知の方も多いと思いますが、和歌山県立図書館の2Fには、メディア・アート・ホールという多目的ホールがあります。ニックネームは、イニシャルからMah!(マー!)と呼ばれています。Mah!は、全国的にみても、珍しい図書館に併設された音楽会のできるホール、しかも設計は、世界的に音響が評価されている東京のサントリーホールを手がけた設計事務所によるものです。そして近年、東京藝大学長の澤和樹先生を音楽監督に迎え、更なる音響改善に取り組み、室内楽に最適なホールに生まれ変わり、定期的に開かれる、内外からの演奏家による室内楽コンサートも好評を博しています。

音楽と文学の接点となるMah!その象徴ともいえるのが、毎月第一金曜日の正午から行われる、エントランスコンサートです。その名のとうり、もともとはMah!入口のロビーに、ピアノを運び出し30分間の演奏を行っていました。1Fの図書館を訪れる皆さんの耳にも音楽が届き、エントランスコンサートに足を運んでいただけたのです。生のクラシック音楽を聴く機会を少しでも増やす試みだったのです。また、その日の演奏者の愛読書を紹介するコーナーもあり、文字どうり図書館として、音楽や文学の豊かさを感じることができる演奏会だったのです。今では、観客が増えたこともあり、Mah!のステージで行っています。扉を常時開けて、音は外に流れ、また外から覗いて入ることもできる、気軽なクラシックコンサートです。

今月のエントランスコンサートは、明日7日(金)正午から、出演は、フルートの重本千春さん、クラリネットの南方美穂さん、ピアノの水崎安美さんによるアンサンブルです。プログラムは、キャニオン「めぐり逢い」、メンケン「愛の芽生え」など、親しみやすい曲たち。この機会に、是非、Mah!にお越しください。観覧無料です。問合せは、県立図書館文化情報センター(073-436-9530)まで。