本日付け。とらふすクラシック・46。
クラシック音楽と演劇のコラボレーション「白鳥の湖」
劇団ZERO 代表 島田忠
この度、和歌山市交響楽団に所属する夫婦3組6人で結成する「アンサンブルファミリア」さんからのお誘いを受けて、「白鳥の湖」にコラボ出演することになりました。チャイコフスキー作曲クラシックバレエ「白鳥の湖」の音楽の中からファミリアさんが選曲し、演劇をコラボしていきます。各曲を説明するだけではなく、劇団の島田が、ジークフリード王子の回顧録という設定のドラマ仕立てで脚本をつくりました。王子役の他にも、オデット、オデイール、王妃、悪魔など登場します。各場面の美しい音楽がよりわかりやすくなるような表現のお手伝いができたら幸いだと思います。
演劇と音楽は不可分な関係となっています。ミュージカルはもちろんのことですが、近年、ますます演劇での音楽の重要性は高くなっています。私たち劇団の演劇の舞台づくりでは、戯曲を元に、照明や美術、衣装、小道具、役者の動作など視覚にうったえる演出効果に加え、台詞や使用する音楽は、場面の情景や登場人物の感情表現などの聴覚への効果として、大変重要な役割を果たしています。劇中に使用する音楽は、種類、方法により舞台作品のイメージそのものを決めることになっていきます。ですから、舞台の成功は、すばらしい音楽との出会いがあるかどうかにかかっているといっても過言ではないと思います。
今回は、主役の音楽に対し、私たちの演劇は、どのような効果をもたらすことができるでしょうか、不安でもありとても楽しみであります。これからも、いろんなジャンルの芸術との出会いにより、新しい表現をもとめていけたらと思います。今回、このような創作の機会をいただきました皆様方に深く感謝いたします。
音楽と語りで楽しむバレエ音楽「白鳥の湖」は、4月1日(日)14時から、和歌山県立図書館2Fメディア・アート・ホール(問合:073-436-9530)で行ないます。チケットは、1000円、小学生以下は500円です。
プロフィール 島田忠 劇団ZERO代表。1989年結成以来、「シェイクスピアシリーズ」「紀の国女王伝説名草姫」等、夢と感動を与える舞台創りに挑戦。和歌山市文化奨励賞、県文化奨励賞、大桑文化奨励賞受賞。
クリック→