縷々のつぶやき

昭和11年創業!岩喜蓄音機店の3代目店主。現在は、LURU MUSICとして、CDショップ、音楽ホール、音楽制作、音楽イベントなどの企画運営を通じて、地域から世界を楽しくすることを日々楽しんでいます。旧:演歌商店のつぶやき。

ルネサンスと後期バロックの愉しみ 樹々の調べ チェンバロのとき

本日付け。とらふすクラシック・37。
 ルネサンスと後期バロックの愉しみ 樹々の調べ チェンバロのとき
            ピアノ・チェンバロ奏者 上野山 彩子

今年もクリスマスが近づいて来ました。静かに一年を振り返り、感謝しながら、来る年に希望を抱いております。新しい年の初めに、チェンバロのコンサートをさせて頂きます。ピアノを専攻して、チェンバロとの初めての接点は学生の頃の「チェンバロ実習」でしたが、思えば小さい頃から古楽を聴くのが好きでした。卒業後、機会に恵まれ、チェンバロのレッスンを受けるようになりました。古楽とひとくくりに言っても、時代、国によって様々なスタイルであり、舞踏と密接な関わりを持ち、すべての曲が「良い趣味で」弾かれるように、ある程度演奏者にゆだねられます。その表現法がピアノとはまた違うけれども、全ての音楽の表現にも通じる大事な事に、驚きとともに気付かされてばかりでした。
今回のコンサートで使うのは、久保田チェンバロ工房製作の二段鍵盤のルッカース・モデル。とてもつややかで繊細、しかも表情豊かな音色を持っています。貴族の楽器という面もあるけれど、理屈抜きで万人の心の奥深いところに入って来るような、樹々のぬくもりを感じさせるような魅力的な響きの楽器です。
ルネサンスと後期バロックの愉しみ 樹々の調べ チェンバロのとき」と名を付けさせて頂いたコンサートは、ルネサンスの小品と来年生誕333年を迎えるJ.S.バッハヘンデルの名曲に加え、現代の作曲家の可愛い曲も演奏致します。私なりに、型を大事にしつつ、自分の心中から自然に歌うように、そして聴いて下さる方の心に届くような演奏にしたいと思っております。会場の見事な日本庭園の眺めとともに、カフェという空間で、古楽器の音色を身近に感じて頂ければ嬉しいです。
コンサートは、1月10日(水)19時30分より、3000円(ワッフルとお飲み物代含)。和歌山市和歌浦の純喫茶 リエール〜雲山萬化荘〜(073-499-8628)にて。 お問い合わせは同店まで。
上野山 彩子 ピアノ・チェンバロ奏者、大阪府箕面市生まれ。5歳よりピアノを始め、神戸山手女子短期大学音楽科、同学音楽専攻科修了。ピティナピアノコンペティション上位入賞。卒業後、チェンバロを学ぶ。
 

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