とらふすクラシック・191。
第46回 和歌山市交響楽団・市響合唱団演奏会
和歌山市民会館は、今年の秋に、和歌山城ホールとして生まれ変わります。とても楽しみなことです。1979年の完成から永きにわたり、多くのアーティストたちがステージに登り、たくさんの観客たちを楽しませてくれました。そんな名残惜しい気分と新しい期待に満ちた気分で聴いてみたい和歌山城ホール開館プレ事業 第46回和歌山市交響楽団・市響合唱団演奏会が開かれます。全国の芸術ホールの響きを採点する「音響デザイン論評」のサイトでも、優れたホールとして高得点を得ていたホールだけに、残り少ないオーケストラの演奏会の響きを、耳に残してみるのもいいでしょう。
一部は、江田司さん指揮による、J.シュトラウス2世のポルカ「雷鳴と稲妻」、L.アンダーソンの「タイプライター」「おどるねこ」に、モーツァルトの「バイオリンとビオラの為の協奏交響曲変ホ長調KV364」です。ソロ奏者は、林功(バイオリン)さんと林のぞみ(ビオラ)さんご夫妻です。功さんは、元和歌山市交響楽団コンサートマスターのアマチュアで、本職は弁護士。のぞみさんは、東京藝術大学卒、同大学院修士課程修了。関西フィルハーモニー管弦楽団ビオラ首席奏者を経て、国内外で活動を重ねています。
二部は、小川雅之さん指揮の和歌山市中学校合同合唱団で「花は咲く」「群青」。そして、市交響楽団によるJ.シュトラウス2世「音楽の冗談 常動曲」、ベートーベンの交響曲3番「英雄」から第4楽章。フィナーレは、市交響楽団・市響合唱団で、混声合唱のための唱歌メドレー「ふるさとの四季」(管弦楽編曲:源田俊一郎)で締めくくります。
この演奏会は、2月7日(日)14時から、和歌山市民会館大ホール(073-432-1212)で行なわれ、料金は1000円(学生500円)。残念なのは、コロナ禍の影響により、合唱団の出演が直前まで不透明ということです。練習の成果がステージで披露できることを祈るばかりです。