縷々のつぶやき

昭和11年創業!岩喜蓄音機店の3代目店主。現在は、LURU MUSICとして、CDショップ、音楽ホール、音楽制作、音楽イベントなどの企画運営を通じて、地域から世界を楽しくすることを日々楽しんでいます。旧:演歌商店のつぶやき。

都はるみの「黒潮節」と岩田慶生

オークションサイトで、
”珍奇♪黒潮節/都はるみ”というのを発見したので書いておこう。
別のサイトでは、71年(昭和46年)発売とあるが、
正確を期す為、製造元のコロムビアレコードさんに確認してみよう。


カラオケがまだ普及していない時代
観光バス車内の、バスガイドさんは歌の先生だったのかもしれない。
ガリ版刷の歌詞集を手に、「この歌のレコードはないの・・・」と
良くきかれたのが、後の「黒潮節」でした。
曲名もいろいろでしたし、歌詞も同じではありませんが、歌うと同じ曲なのです。
お客さんは、ちゃんと憶えるのに、レコードが欲しかったのですね。


当時、弊店には、岩田慶生さんという店長が居ました。
岩田さんは、和歌山出身でしたが、コロムビアレコードに勤め
その後、縁あって弊店で頑張ってくれていたのです。
謡曲・演歌に、大変思い入れがあり、
まだ学生気分の私にはわからない歌への熱意を持っていたと思います。


その岩田さんが、この曲を都はるみさんでレコード化しようと言い出したのです。
今で言うとプロデュースしたわけです。いろんなところに歌詞の調査にでかけ、
歌詞とタイトルをまとめあげた彼の名は、歌詞カードにクレジットされています。
もともとは、軍歌の替歌ですが、紀州和歌山の黒潮のイメージと良く合い、
また都はるみさんの歌唱ともぴったりで、
発売すると爆発的な売れ方をしました。


その後、CD化され、さらに復刻され、今はアマゾンでも発売されています。

決定盤 和歌山の歌全曲集

決定盤 和歌山の歌全曲集

決定盤 和歌山の歌全曲集 http://d.hatena.ne.jp/Enka/20060712


2006年の正月、朝日新聞・和歌山版に
紀州・和歌山は海の歌”という見開きの大特集が組まれました。
地方版としては、熱が入り、東京の都はるみさんの楽屋まで取材に行ったそうです。
枯木灘残照」にあわせ、「黒潮節」のことも訊いてくれたそうですが
「そうだったかしら、記憶にはないわねぇ・・」との記者報告を受け、
妙に納得↓してしまった後日談があります。
都はるみディスコグラフィー<シングル.2>1968〜1973 昭和43年〜昭和48年
http://www.miyakoharumi.net/link12.htm
紀州・和歌山は海の歌
http://d.hatena.ne.jp/Enka/20051113