わかやま新報
とらふすクラシック・380
最終回です!第17回定期演奏会
アンサンブル・ミカニエ
主宰・合唱指揮者 阪本健悟
和歌山市を中心に活動しているEnsemble Mikanier(アンサンブル・ミカニエ)の第17回定期演奏会を和歌山城ホール小ホールにて開催いたします。ミカニエとは、みかんの木という日本語とフランス語の造語。2007年に「和歌山に新しい合唱団をつくりませんか?」とのSNSでの呼びかけを契機に結成いたしました。
年1回の定期演奏会のほか、国際コンクールや県合唱連盟主催の合唱祭、また市のコミュニティセンターや施設への訪問演奏など幅広く活動を続けています。特に定期演奏会は「新しい作品の創出」に拘っており、これまでの邦人作曲家への委嘱による初演作品は、今回を含め101曲にも及びます。しかしながら、来年以降新しい活動へと移行するため、今回をもって定期演奏会の開催を休止することとなりました。
最終回の今回は、大きく3つの柱でプログラムビルディングしました。好評の一期一会の公募ステージでは、日本合唱界の最大ヒット作品、髙田三郎作曲「水のいのち」を全国から集まった総勢40名を超える参加者とともに演奏いたします。ピアニスト宮井愛子さんとの初共演もお楽しみください。また、2年前より取り組んできた、作曲家名田綾子先生とのコラボ「合唱スイーツ」では、新たにジェラートとパォンデロー(カステラの原型)が仲間に加わります。そして、多くの作品を演奏させていただき、新作初演や共演を果たしてきた世界を代表する作曲家千原英喜先生をゲストにお招きし、ミカニエが初演してきた作品を「名曲編」「オリジナル作品編」として再演。このステージでは、シューベルトやベートーヴェンなどのクラシックの名曲を編曲、日本語の詩を付したもの、和歌山の偉人・南方熊楠を想い詠まれた昭和天皇の御製をテキストにした作品など、バラエティに富んだ内容です。
この演奏会は12月22日(日)午後3時開演。チケットは2000円(当日500円増)、学生1000円。お問い合わせは阪本(090-3715-1048)まで。
阪本 健悟
和歌山市出身、岩出市在住。合唱指揮者。関西合唱連盟常任理事、和歌山県合唱連盟理事長、JCDA日本合唱指揮者協会会員。現在和歌山県内で3団体を指揮、指導している。