縷々のつぶやき

昭和11年創業!岩喜蓄音機店の3代目店主。現在は、LURU MUSICとして、CDショップ、音楽ホール、音楽制作、音楽イベントなどの企画運営を通じて、地域から世界を楽しくすることを日々楽しんでいます。旧:演歌商店のつぶやき。

音楽によるまちづくりを創造する 活動拠点施設整備・2

とらふすクラシック・196。

 音楽によるまちづくりを創造する
         活動拠点施設整備・2


和歌山県立図書館2Fのメデイア・アート・ホール(以下Mah!)は、サントリーホールの設計で知られる安井建築設計事務所によるものでしたが、多目的ホールとして作られたため、コンサートには充分とはいえませんでした。

「ステージと客席が近く、演奏者と観客が一帯となれる施設として評価はされているが、一般的なホールに比べ、反射音の数が少なく、振幅の幅も小さいため、 演奏者から自分自身の演奏音が確認しづらいとの声があり、観客からもエコーが 響いているとの声があることから改修する必要がある。」(音楽によるまちづくりを創造する活動拠点施設整備計画:和歌山県より)

今、澤音楽監督監修の下、地方創生の同整備計画により、音響改修工事が施されています。天井反射板と背面反射板(写真)を設けることより、第一反射音の響きが良くなり、演奏者にもオーディエンスにも包まれるような響きが届き、また、ステージ床補強により、床から音の振動を感じり、演奏者のパーフォーマンスが向上する効果が期待されています。

3月いっぱいで改修工事が完了し、4月から新しいMah!の響きが楽しめるようになります。音響改修を記念して三つのコンサートが企画されています。ひとつは、4月17日(土)14時から、本コラム・とらふすクラシック200回記念、Mah!和歌山県立図書館 音響改修お披露目&配信&支援コンサート。二つ目は、5月9日(日)14時から、ホール音響改修こけら落とし、Mah!ライブラリー室内楽定期演奏会 Vol.32、菊池洋子ピアノリサイタル。三つ目は、7月4日(日)14時から、ホール音響改修こけら落とし2、Mah!ライブラリー室内楽定期演奏会 Vol.33、デビュー30周年!澤クヮルテットです。

音楽によるまちづくりを創造する活動拠点として、Mah!の新しい響きの中、多くの芸術祭典が開催されて、文化に親し む機会が増えることを楽しみにしています。