縷々のつぶやき

昭和11年創業!岩喜蓄音機店の3代目店主。現在は、LURU MUSICとして、CDショップ、音楽ホール、音楽制作、音楽イベントなどの企画運営を通じて、地域から世界を楽しくすることを日々楽しんでいます。旧:演歌商店のつぶやき。

「わたくしの作文」はこにわ日記。僕とカイロス

「わたくしの作文」
 はこにわ日記。
  僕とカイロス
      後期高齢者1年 岩橋和廣

僕は今、和歌山県の一番南にある串本に来ています。ロケットカイロスの打ち上げを応援しにきました。なぜ応援するのかというと、小さい頃から、鉄道模型やプラモデルなどが大好きだったからだと思います。そして。もう一つの理由は、ロケットカイロスをみんなで応援する歌を作ったからです。僕は、曲を作ったり、楽器を弾いたりできません。カラオケも歌えません。でも永い間、レコード屋をやっていたので、そういうことが得意な皆んなを知っていたのです。

入場パス

ロケット基地が和歌山にくると聞いた時、とても嬉しかったです。すぐに地図を広げて考えました。パソコンから見る地図はとてもかしこくて、すぐにどこかわかりました。どこから見たら一番かっこいいかなと想像したら、すぐに思いつきました。基地の向かいになるようなところに、紀伊大島という島がありました。串本節という民謡で日本中に知られたという島です。島の先ちょは樫野崎という岬になっていて、ここから見るといいなと思いました。

樫野崎燈台

ここから、宇宙に向かうロケットの歌を作れたいいなと思いました。ロケットは科学のかたまりと思っていたので、ドラマチックにしたり、ロマンティックにするのは大変かなと感じていましたが、ここなら、古い燈台があって、映画にもなったトルコの軍艦のこともありました。南の島の大自然もあります。歌の舞台にはとてもいいと思いました。東京から作家の先生に来てもらって、串本を回りました。今日の応援会場になる田原海岸も行きました。樫野崎の燈台に登って、ロケット基地の方を眺めたりしました。串本町の役場にも行ってお話を聞きました。図書館に行って資料も見ました。こうして出来上がったのが「樫野崎の絆〜カイロスの星〜」です。演歌歌手の宮本静さんが歌ってます。最初の千枚がもうすぐ売り切れるほどと聞いて、とても嬉しいです。検索したら、動画が見れるので、見てください。

ロケットの応援は、凄い人気でチケットが取れずに困りました。最初の販売した時は、発売日を間違えて覚えていて、すぐに売り切れで取れませんでした。僕のミスです。その後に売り出された、チケット付きのバスツアーを買うことができました。こうして、最初の打ち上げ応援に来ることができました。会場はすごい人で、一番最初にロケットカレーを食べました。おいしかったです。地元の高校生のみんなが考えて作った応援カレーです。食べれてよかったです。大きな画面にカイロスが映っていました。その前のステージで、ラジオでよく聞く、お笑いのわんだーらんどさんとカウントダウンをしました。3、2、1、となっても飛ばないのでびっくりしました。でも、延期ということだったので安心しました。

打ち上げ応援会場の大型ビジョン

今日は、その延期された打ち上げの日です。ここにくるのも大変でした。でもロケットの皆さんに比べたら大したことないです。持っているチケットで、行けると聞いていました。でもバスは出ないので、他の方法で行くしかありませんでした。電車は、僕の住む和歌山市から、各駅停車です。特急はありません。途中の紀伊田辺で乗り換えて行くことができます。4時間くらいかかりそうですが、いけないことはありませんでした。座れないほど、大混雑になると一年生の僕は、しんどいので、車で行くことを考えました。車で行くには、駐車場がないといけないのです。パソコンの地図を見て、応援会場まで歩いていけるところを探しました。一軒の宿屋「はこにわ」が見つかりました。メールで聞いてみたら、なんとOKでした。この幸運に、万歳をしてしまいました。

シェアハウスはこにわ@串本田原

こうして、昨日の晩に着きました。シェアハウスというところに泊まるのは初めてです。エアコンのない部屋しかないので、寒いのは苦手な僕は、毛布を二枚持ってきました、丁度よかったです。お風呂は、途中のすさみの温泉に行ってきました。晩御飯は刺身とご飯と味噌汁でした。シンプルでよかったです。朝ご飯の鯖のミリン千もおいしかったです。オーナーさんは、一年前に高知県から移住してきたそうです。どうして串本に来たんですかと聞いてみました。サンゴの海に潜るためですと言いました。高知もいい海があるのに思いましたが、何年か前に、水温が異常になって無くなってしまったそうです。自然は大事やなと思いました。やぎが好きで、庭の柵の中に一頭いました。アヒルもいました。面白い人やと思いました。とてもいい人です。

カイロス打ち上げ前日ミニセミナー

びっくりしたことに、着いた夜に、カイロス打上前夜ミニセミナーがありました。僕はいつもは寝ている時間でしたが受けました。先生は、東京のロケットコンサルの会社の社長さんです。この宿に、長く泊まられているそうです。CD「樫野崎の絆〜カイロスの星〜」の発表で、ロケット商談会というのがありました。その時、お世話になっていたので尚更驚きました。やさしいお話でよく分かりました。たった4人の宿泊者のために、仕事を終えてからもロケットのお話をしてくれました。社長さんのロケットへの強い熱意に心が打たれました。社長さんたちは、今朝も早くから、ミーティングをされ応援会場に行きました。ここは社長さんの秘密基地だったんだと思いました。
さあ、もうすぐです。空がヘリの音でにぎやかになってきました。出かけます。カイロスロケットの応援会場へ行きます。前回と同じ田原海岸です。今日はきっとあがってくれると思います。イッテきます。

カイロス打ち上げ応援会場@田原海岸

あとがき
長文ありがとうございます。こんな気持ちにさせるのも、ロケットの力かなと思います。この山間のシェアハウスかもしれません。なんにもないのですから。シランケド。同じ気分で描いた長文が、この日曜日のグッドモーニング!珈琲@新宮の写真のコメントにつけています。お暇だったらご乱ください。
あとがき2
この宿がとれたのはキャンセルがでたためです。いち早く延期日を察知したファンが、ここを押さえたのですが、会社の休暇申請がうまくいかなかったそうです。複数人いたそうです。自由がきくことのありがたさよ!
「わたくしの作文」1968年から続く長寿ラジオ番組
小・中学校児童生徒の作文を募集し和歌山放送の電波を通じ放送することにより、児童生徒の表現力や創造力を一層のばすととも、広く一般の作文に対する関心を高め国語教育振興の一助とする。