縷々のつぶやき

昭和11年創業!岩喜蓄音機店の3代目店主。現在は、LURU MUSICとして、CDショップ、音楽ホール、音楽制作、音楽イベントなどの企画運営を通じて、地域から世界を楽しくすることを日々楽しんでいます。旧:演歌商店のつぶやき。

田辺ブラボー!歌謡祭 カラオケ世界 再び灯を

朝日新聞和歌山版マイコラム ときめく★楽・音・生・活
  田辺ブラボー!歌謡祭
     カラオケ世界 再び灯を

和歌山県は人口10万人あたりカラオケ店数が日本一とされ、歌の大好きな県として全国的に知られています。なかでも、田辺市のカラオケ事情に触れたとき、その盛り上がりの凄さには、驚かされてしまいました。同市一番の大ホール、紀南文化会館で、毎週のように、カラオケ大会や発表会が開かれていたのです。

カラオケ喫茶やカラオケスナックのお店が主催となって趣向を凝らしたステージを考え、カラオケ愛好家のお客様と一緒になって作り上げていたのです。また、知り合いの出番が終わると席をたつ観客が多いのが一般的ですが、最後の出演者まで聞き切る方が多いのに感心しました。そして、うまくなったとか、今回の歌は合っていないなとか、聞くカラオケ文化もでき上っていたのです。これでは、歌う方も力が入るのは当然、イベントの回数も多いのもうなずけます。

こういう田辺でしたが、コロナ禍は容赦なく襲い掛かりました。まったく灯の消えたカラオケの世界、このままでは、長年のカラオケを通じて築きあげてきたコミュニテイーそのものがなくなってしまうと、この街の有志が、立ち上げたのが、「田辺ブラボー!歌謡祭」です。ブラボー!に込められた思いが良くわかります。幸いなことに、カラオケ出演者は早々に締切られ、あとは11月5日の開催を待つばかりです。

この歌謡祭のゲストとして、かずみさん、坂本こうじさん、橋度順子さん、宮本静さん、日高光路さんと田辺にゆかりのある歌い手さんと、「きのくに線」が好評の塩乃華織さん、和歌山出身でZ世代の旗手、「紀伊国音頭」を歌う原田波人さん、白浜・椿温泉の朝来帰が歌い込まれた「満ち潮」がロングセラーの川野夏美さんが、田辺ブラボー!と紀南文化会館に応援に駆け付けてくれます。