縷々のつぶやき

昭和11年創業!岩喜蓄音機店の3代目店主。現在は、LURU MUSICとして、CDショップ、音楽ホール、音楽制作、音楽イベントなどの企画運営を通じて、地域から世界を楽しくすることを日々楽しんでいます。旧:演歌商店のつぶやき。

歌に生き、恋に生きた 情熱的な女トスカ・・

本日付け。とらふすクラシック・35。
 歌に生き、恋に生きた 情熱的な女トスカ・・
       The Opera WAKAYAMA 宮粼優也

トスカは、24時間以内に起こる物語。3人の主要登場人物全員が死んでしまうと言う衝撃的なオペラです。ストーリーは、画家のカヴァラドッシが政治犯として追われている友人アンジェロッティの逃亡を助けた罪で、悪徳警視総監のスカルピアから死刑宣告を受けてしまいます。カヴァラドッシの恋人である歌手トスカが彼の解放と引き換えに、スカルピアから肉体関係を迫られて。。。この続きは是非私たちの公演に来て観て下さい!
悲劇的なオペラですが,この作品の魅力は、主要登場人物3人のやり取りがスリリングなサスペンスドラマのように書かれていることです。そのハラハラ感がオーケストラの劇的な音楽によって更にエキサイティングになります。そのクライマックスとなるところで、歌い手が1人で歌うアリアは、その緊張感から解放され、まさに歌と音楽の魅力に引き込まれる至福の一瞬となります。

今回の公演では岩出・紀の川第九合唱団有志がオペラ合唱団として参加します。悪徳警視総監スカルピアが歌う有名アリア「テ・デウム」の利益の為ならどんな違法行為でもやってのけるという彼の欲深さが、合唱団が歌うテ・デウム「われら神であるあなたを讃えん」というキリスト教聖歌をバックに高らかに歌い上げられます。この矛盾が彼の悪役ぶりを際立たたせて行く様は圧巻です。

The Opera Wakayama2017年本公演は、プッチーニ「トスカ」、12月22日(金)午後7時より、和歌山県立図書館メディアアートホール。出演は、矢倉愛(ソプラノ)竹内直紀(テノール)松澤政也(バリトン)西村明浩(バリトン)トスカ特別合唱団(岩出・紀の川第九合唱有志)宮崎優也指揮アンサンブル・フェリーチャ。お問い合わせ、またはチケットのお申し込みは当団ウェブサイト(https://www.theoperawakayama.com/)または代表090-9874-9896まで

プロフィール 宮粼優也 The Opera WAKAYAMA 音楽ディレクター 東京都出身、高校卒業後単身渡米。2013年ノーステキサス大学音楽学部・指揮修士課程修了。同大学院博士課程に学費全額免除で在学中、オーケストラ科/オペラ科助手。国内外の数々の公演で指揮をする。
 

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