昨日のこと、坂本冬美さんの新しいアルバム
名作歌つづりのサンプル盤が、送られてきた。
さっそく、JBL4350で鳴らしてみた。
歌謡曲のアルバムは、全曲集やカバー集が多く
コンセプトを持つオリジナル・アルバムは少ない。
ところが、2年がかりで創りあげた
坂本冬美さんの「名作歌つづり」は
ひとつのアルバムとして聴いて楽しめてしまうのです。
シングルとしては、やや渋めな文芸三部作も
このアルバムを通して聴いてみると、
まったく違った味わいさえ感じてしまうのです。
さらに文芸三部作の中に、仕組まれたような5曲目
「十六酔いカルメン」は面白い・・・
「夜桜お七」でジャマイカのレゲエをとりいれたよう、
ビゼーの”カルメン”からハバネラを取り入れている。
ハバネラは大航海時代にスペイン人がキューバから持ち帰ったリズム。
このカルメン、ワインかシェリーで酔っ払ったのかと思ったら・・・
とんでもない「**」だったんですね。
(↑聴いてのお楽しみに)
「十六酔いカルメン」、シングルで発売して欲しいくらいです。
圧巻は、坂本冬美さん初収録の歌謡浪曲「梅川忠兵衛」
ステージでは披露され人気の演目だったようですが
10分近い熱演で、ここまで浪花節を唸れるとは・・・
改めて芸域の深さに感動してしまいます。
そして、1曲目の「紀ノ川」の台詞の余韻が
時限爆弾のように、アルバムのフィナーレ「梅川忠兵衛」で炸裂します。
とはいえ、これまた新曲の「沓掛時次郎」のような
任侠物にもこころ惹かれてしまうという・・・不思議なアルバムです。
曲目:http://d.hatena.ne.jp/Enka/20080430
5月28日発売「名作歌つづり」試聴会を行います。
5/31<坂本冬美>来店御礼&アルバム発売記念CD・コンサート
http://www.musicmart.co.jp/modules/news/article.php?storyid=131