縷々のつぶやき

昭和11年創業!岩喜蓄音機店の3代目店主。現在は、LURU MUSICとして、CDショップ、音楽ホール、音楽制作、音楽イベントなどの企画運営を通じて、地域から世界を楽しくすることを日々楽しんでいます。旧:演歌商店のつぶやき。

 古座川・一雨のラーメンLive

日曜日の晩飯は熊野・古座川の美味しい鮎を堪能した。
にもかかわらず面白い店があり
食後のラーメンを喰いに行こうと車を走らすことになった。


人(ひと)気のある国道筋方面と思っていたら
真っ黒な道路をどんどん山中に15分ほども入っていく。
一雨(いちぶり)という集落にあるつくしと言う店だ。
http://www.kumanogenki.com/oisiimon2005/tukusi/index.html
川沿いのログハウスでイルミネーションが妖しい・・・


醤油ラーメンと塩ラーメンを注し とりわけでいただく。
場にそぐわないほどしっかりしたスープで麺は細くて柔い。
醤油は東京の支那そばに和歌山ラーメンが入ったよう。
塩は野菜それぞれの味が楽しめる・・・なかなかである。


インテリア・小物やメニュに洗練されたものがあり
女将も西麻布にいるような感じだった・・・
EVのスピーカーが転がっている隅の書架を覘くと
地元に関する本に混じって音楽のうんちく本も目立つ
ジャズやクラシックのCDの間に
この店で行われたLiveのCDが数枚もあり驚いた。


次の日の朝早く 泊まった神保館の応接室で親爺に話したら・・
女将は東京からやって来て店を開たそうな。
ご主人はコロムビアレコードの録音技師だったそうで
美空ひばりさんも録ったことのあるOさんと言う。
今も東京で録音の仕事をされていて 古座川は折々に戻るらしい。


この地は精神を高揚させるなにかがあるんですねと私が言うと・・・・
近くの知合いの娘がね米米クラブの追っかけをしていてね。
そのまま音楽好きでね東京のソニーレコードに入ったよ・・・
プロデューサーとかゆうて平井堅さんの「大きな古時計」当ててね
結構成功したらしいよ。30歳位だけど・・・
今はDEPAPEPEというギターデュオを手がけているらしいよ。


真空管のオーディオの前で聞く親爺の話しは
楽しい古時計のように時を刻んでいるようだった。