縷々のつぶやき

昭和11年創業!岩喜蓄音機店の3代目店主。現在は、LURU MUSICとして、CDショップ、音楽ホール、音楽制作、音楽イベントなどの企画運営を通じて、地域から世界を楽しくすることを日々楽しんでいます。旧:演歌商店のつぶやき。

宮本静”スペイン艶歌”にマンドリンの石橋敬三

演歌にはマンドリンの音色が合いますね。
いつか石橋敬三さんがつぶやいた一言から始まった。
この楽器が、日本の歌謡史に残した役割を良くご存知だった。
石橋さんは、クラッシックマンドリンから、ビートルズなどポップなカバー、
現代音楽風味のオリジナルとこの楽器の表現を追い求めているように思う。
そういうことで、演歌の歌い手・宮本静さん”スペイン艶歌”とのコラボは、
自然に決まってしまった。

宮本さんの「黒江からころ為の女」「紀の川のほとりで」に、
トレモロ奏法を駆使して奏でてくれた。
石橋さんのいうカノン風味の楽曲だから相性は抜群で、
歌ってる宮本さんも、聞いてる皆さんも
マンドリンと歌謡のマッチングを楽しまれたようだ。
石橋さんは、ソロのコーナーでは「さくらさくら」など披露、
その豊かな音色に、コンサート後、彼のCDは完売してしまった。

宮本さんの”スペイン艶歌”は、熊野古道世界遺産登録10周年企画。
水森かおりさん「熊野古道」のカラオケ大会で、グランプリを受賞、
宮本さんが歌手生活を目指すきっかけのひとつになった曲。
その熊野古道と姉妹道であるスペインの巡礼路に、歌で想いを馳せるというもの。
この1月に、初めて熊野古道を歩いた宮本さんが、
まだ見ぬスペインを「十六酔カルメン」など歌謡曲で綴った。
「三熊野物語」など、予期せぬカタチで新しい楽曲に巡まれた幸運も重なった。
これで、宮本さんの”ふるさと癒やし歌”は、12曲を数える。

直前まで、
ニューヨークで次のアルバムのレコーディングを行っていた石橋敬三さん。
この1週間で、大小8つのステージに立った宮本静さん。
音合せの日程調整がつかず、バレンタインの本格コラボは実現できなかったが・・・
それは次回の楽しみにしましょうと、二人して言ってくれたのが嬉しかった。


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