縷々のつぶやき

昭和11年創業!岩喜蓄音機店の3代目店主。現在は、LURU MUSICとして、CDショップ、音楽ホール、音楽制作、音楽イベントなどの企画運営を通じて、地域から世界を楽しくすることを日々楽しんでいます。旧:演歌商店のつぶやき。

「和歌山ブルース」のラジオ特別番組

和歌山放送のスタジオで、
小田川和彦さんのラジオインタヴューを受けた。
「和歌山ブルース」に関する特別番組で、
民放祭•娯楽部門にエントリーする作品だそうな。



古都清乃さんの「和歌山ブルース」に纏わる
ラジオドキュメントのような番組らしく
古都さんご本人や、マネイジャー
当時のビクターレコードのディレクターさんなどに
数多くの取材を重ねているといふ。
もちろん「和歌山ブルース」の歌碑建立も・・
また、3000曲を超えるレパートリーを持ち、
今もぶらくリ丁界隈で歌う78歳の流しさんの
「和歌山ブルース」も収録しているらしい・・・
ああ〜あの方と、お顔を拝見すれば思い出すかもしれない。


正直、昭和43年の発売当時のことはあまり覚えていない。
大学生だったが、ほとんど学校にいかずレコードを売っていた。
つまり、洋楽かぶれで、歌謡曲にはあまり記憶が残っていない・・・
今でいうAKBのような新人アイドルが
人気作曲家・吉田正さんのご当地曲でレコード発売!と
ぶらくり丁は商店街あげて、売り出しをおこなった。
商店街の旦那衆マターと、小生意気な自分を想像できてしまう。
昭和46年の小柳ルミ子さんの店頭キャンペーンは記憶に鮮明なのに
この微妙な時代感は自分でもよくわからない。


小田川さんに絆されて、ずいぶん懐かしい話しをした。
  映画館全盛時代のぶらくり丁の賑わいぶり・・・
  子供ながらにSP盤を紐かけ包装したこと・・・
「バナナ・ボート」の浜村美智子さんがきて、
映画館の銀幕前で歌った。これが、最初の芸能人体験だったかも・・
その頃からか、店頭演奏の効能は凄まじかった。
歌の文句(歌詞)を大書して、一日中レコード流す・・・
ご近所には迷惑だったのかもしれないが、
その喧騒や猥雑な賑わいが活力だったような時代だ。
懐に余裕のある方は、レコードを買ってくださるが
そうでない方は、黒山のひとだかり・・・
人気曲を覚えて歌えるまで聞いているのだ。
録音機もカラオケもない、レコードショップがメディアだった。


”SV−746”レコード番号を諳んじているから
「和歌山ブルース」は相当売らしていただいたのは間違いない。
ちなみに”SAS−2035”は宮史郎とぴんからトリオの「女の道」
発注を手書きで行っていたから、記入回数の多い番号は忘れない。
昭和54年ごろ、B面の「和歌山ブルース」に人気がでる。
ぶらくり丁の店舗を建て直した頃だ、
スタジオだけに1000万かけレコーディングできるようにし、
”ウッドロックフェスティバル”などバンドコンテストや自主盤の制作、
洋楽はフィルムコンサートの開催に熱をあげていた・・・


つまり、「和歌山ブルース」という
日本が世界に誇る歌謡曲、その素晴らしさに気がついたのは
齢五十も超え、”岩喜演歌商店”を開店させた頃からとなる。


放送は、5月26日夜8時から放送される。
番組名は、まだ決まっていない。


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